【2026年2月5日】半導体・電子部品市場レポート:ルネサス事業譲渡の激震とメモリ供給の「構造的欠乏」

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本日は、実装基板に欠かせない「タイミングデバイス」の供給体制に大きな変化がありました。

また、メモリ市場ではDDR4のEOL(生産終了)が加速しており、設計変更の決断を迫られる局面となっています。

目次

重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

大手メーカーがポートフォリオを「AI・高付加価値製品」へ急激にシフトさせており、汎用品の切り捨てが止まりません。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas) – 事業譲渡の発表
    • 内容: ルネサスは本日(2月5日)、タイミング事業をMEMSタイミングのリーダーである SiTime社 へ譲渡することを決定しました。
    • 影響: 既存のタイミング製品(クロックジェネレータ、バッファ等)のサポート体制がSiTime社へ移管されます。当面は継続供給されますが、SiTime社はMEMS技術を主力としているため、従来の水晶ベース製品については中長期的なEOLリスクを考慮する必要があります。
    • ソース: Notice Regarding Business Transfer of Consolidated Subsidiary – Renesas
  • ルネサス – センサーICのEOLプロセス開始
    • 通知番号: PLC250055
    • 対象: センサーシグナルコンディショナ ZSSC3016, ZSSC3026, ZSSC3036 シリーズ。
    • 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年6月30日 / 最終出荷日(LTS)2027年6月30日。
    • 対策: 後継品が「None」とされているものが多く、他社製への置き換え評価を今すぐ開始してください。
  • メモリ(DRAM)各社 – DDR4のEOL加速
    • 状況: Samsung、Micron、SK Hynixの3社が、AIサーバー向けHBM(高帯域幅メモリ)の増産を最優先し、DDR4のフェーズアウトを加速させています。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバー特需の影で、産業・民生機器向けの「汎用部品」がかつてない供給難に陥っています。

  • DRAM (DDR4 / DDR5) – 納期「40週」超の常態化
    • 状況: 最新のリードタイムレポートによると、DRAMの納期は 26週〜40週 以上に延伸。特にMicron製は39週を超えるケースが報告されています。
    • アロケーション: 在庫バッファが激減しており、供給元が特定の大型顧客へ優先的に割り当てる「アロケーション制」へ完全移行しています。
  • 受動部品 – パナソニック POSCAPの値上げと締まり
    • 状況: 設備コストの上昇を理由に、パナソニック がPOSCAP(導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ)の価格を 2月1日より引き上げ ました。これに伴い、市場在庫の引き合いが強まっています。

価格高騰トレンド:実装業界を襲う「コスト増の連鎖」

  • Analog Devices (ADI): 最大30%の値上げ適用中
    • 状況: 2月1日より新価格が適用されました。未出荷の注文分に対しても再見積もりが届き始めており、プロジェクトのコスト計画を早急に見直す必要があります。
  • 基板材料 (CCL): 3月の30%値上げへのカウントダウン
    • 状況: レゾナック(旧昭和電工) の3月1日付30%値上げを前に、基板メーカーへの先行発注が殺到。一部の基板工場では、3月納品分の新規受注を締め切り始めています。

【本日の推奨アクション】

  1. タイミングデバイスの在庫確認: 自社基板でルネサス(旧IDT含む)のクロック製品を使用している場合、SiTime社への譲渡による影響(サポート窓口の変更等)を代理店に確認してください。
  2. DDR4の「2027年分」先行確保: 納期が40週を超え、アロケーション制に入っているため、来年前半までの必要量を今すぐ予約することを推奨します。
  3. 基板の先行発注: レゾナック等の3月材料値上げ(30%)を避けるため、今週中に価格ロックを伴う発注を完了させてください。

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