【2026年6月23日】EOL・PCN重要アラート|Diodes PCN-2822/2818のEOL品番とMultiTechセルラーモジュールLTB期限の確認

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エグゼクティブサマリー

2026年6月23日(火)のテーマは「EOL・PCN重要アラート」です。

今週は、Diodes Incorporatedのディスクリート半導体・アナログ製品EOL、およびMultiTechのセルラーモジュールNear-End-of-Life通知を重点確認対象とします。

Diodes PCN-2822では、整流ダイオード、ショットキー、トランジスタ、MOSFET、TVS/保護系部品を含む複数品番がEOL対象となっています。

特に「推奨代替品なし・LTB機会なし」の品番が多数含まれるため、量産中BOMや保守案件では早急な照合が必要です。

Diodes PCN-2822の通知日は2026年5月5日、実施日は2026年11月5日、LTB対象品の最終注文日は2026年10月30日、最終出荷日は2027年5月5日です。

また、Diodes PCN-2818では、AP4313KTR-E1、PI6CV304WEX、ZTL432AF-7などのアナログ製品がEOL対象です。PI6CV304WEXにはLTB機会があり、最終注文日は2026年11月11日、最終出荷日は2027年5月11日です。

MultiTechでは、MTSMC-MNG6およびMTQ-MNG6系セルラーモジュールがNear-End-of-Lifeとなり、現行モデルのLTBは2026年5月30日、最終出荷/EOL日は2026年11月30日とされています。

通信モジュールはキャリア認証、ファームウェア、RF評価、電波法対応に影響するため、単純な置き換えではなく再評価計画が必要です。

本日の重要EOL・PCN一覧

優先度メーカー通知対象重要ポイント
ADiodesPCN-2822ディスクリート半導体代替なし・LTBなし品番多数
ADiodesPCN-2818アナログ製品AP4313KTR-E1、PI6CV304WEX、ZTL432AF-7
AMultiTechWPA-PNEOL 05262026-001MTSMC-MNG6 / MTQ-MNG6LTB 2026年5月30日、LTS/EOL 2026年11月30日
BMicrochipPCN/EOLポータル各種半導体・開発ツール継続監視が必要
BMoxa産業用通信機器PDNAWK/NPort/EDS系保守案件影響

Diodes PCN-2822:ディスクリート半導体EOL

通知概要

Diodes IncorporatedはPCN-2822 Rev.1で、複数のディスクリート半導体製品をEOL対象として通知しています。

通知日は2026年5月5日、実施日は2026年11月5日です。

PCN本文では、一部製品には推奨代替品およびLTB機会がある一方、Table 1およびTable 3の製品についてはLTB機会なしで廃止される可能性があると説明されています。

項目内容
PCN番号PCN-2822 Rev.1
通知日2026年5月5日
実施日2026年11月5日
製品分類Discrete Semiconductor
変更種別Product End of Life
LTB対象品の最終注文日2026年10月30日
LTB対象品の最終出荷日2027年5月5日

代替品なし・LTB機会なしの主な対象品番

PCN-2822で最も注意すべきなのは、Table 1に記載された「推奨代替品なし・LTB機会なし」の品番です。

これらは保守在庫を積む時間が限られる、または通常のLTB機会が提供されない可能性があるため、BOMに含まれている場合は即時確認が必要です。

主な対象品番
ES1GB_HF
FES2DD_HF
FRS1MD_HF
FRS2MD
FRS3MB_HF
HS1DDF-13
LTTH1006LFW
LTTH1206DW
LTTH1506DF_HF
LTTH806EFW
LTTH810FW_NC
PR1004G_HF
PR1004G_HF-A52
PR1006G_HF
PR3007G_HF
RS2J_HF
RS5KP5M-13
SF1DDF-13
SF1GDF-13
SF1JDF-13
SF2GDF-13
SF40DG_HF
SF50DG_HF
SF50GG_HF
STPR1020
STPR1040
STPR1240
STPR1620
STPR2040
STPF1620CT
US1JWF-7
US2D_HF
SGBJ3516
LBS10-13
LTTH806LW
20SQ045
DMT40M9LPS-13
DMT6016LJ3
RS1MWF-7-G

LTB機会あり・代替品なしの対象品番

Table 2では、推奨代替品はないもののLTB機会が設定された品番が示されています。

対象品は2026年10月30日まで注文可能、2027年5月5日まで出荷可能とされていますが、供給は在庫・生産能力に依存します。

対象品番
SMAZ6V2-13-F
SMAZ6V8-13-F
SMAZ7V5-13-F
1SMB5920B-13
1SMB5921B-13
1SMB5922B-13
1SMB5923B-13
1SMB5924B-13
DMT10H009LH3
DMT10H9M9SH3
DMT69M5LH3
DMP45H4D9HJ3
DGTD65T15H2TF
DGTD120T25S1PT
DGTD120T40S1PT

推奨代替品ありの対象例

PCN-2822では一部品番に推奨代替品が示されています。

ただし、Diodesは互換性について各データシートで確認するよう注記しており、ピン互換、電気特性、熱特性、パッケージ寸法、実装条件は個別確認が必要です。

EOL品番推奨代替品
S1GT-04LC-13-FS1GT-04LC-F
D4GTD4G-T
DMN26D0UT-7-79DMN2991UT-7
SBR10100CTB-13-GSBR10100CTB-13
DDTC114ECA-7-F-79DDTC114ECA-7-F
DDTC143ZCA-7-F-79DDTC143ZCA-7-F
DTH3006PTDTH30R07PT
FCX690BTA-79FCX690BTA
FMMT491TA-79FMMT491TA
FMMT555TA-79FMMT555TA
FMMT618TA-79FMMT618TA
FMMT619TA-79FMMT619TA
FMMT620TA-79FMMT620TA
FMMT718TA-79FMMT718TA
FZT605TA-79FZT605TA
FZT851TA-79FZT851TA
LTTH3060PWDTH30R07PT
MMBT3904-7-F-79MMBT3904-7-F
MMBT4401-7-F-79MMBT4401-7-F
SDA004-7-79SDA004-7
ZXTN10150DZTA-79ZXTN10150DZTA
ZXTN25100DFHTA-79ZXTN25100DFHTA

Diodes PCN-2818:アナログ製品EOL

通知概要

Diodes PCN-2818 Rev.1は、アナログ製品のEOL通知です。

通知日は2026年5月11日、実施日は2026年11月11日です。

PCN本文では、LTB機会がある製品について最終注文日を2026年11月11日、最終出荷日を2027年5月11日としています。

項目内容
PCN番号PCN-2818 Rev.1
通知日2026年5月11日
実施日2026年11月11日
製品分類Analog
変更種別Product End of Life
LTB対象品の最終注文日2026年11月11日
LTB対象品の最終出荷日2027年5月11日

対象品番と代替品

区分EOL品番推奨代替品LTB機会
代替なしZTL432AF-7なしなし
代替ありAP4313KTR-E1AP4313KTR-G1なし
代替ありPI6CV304WEXPI6C49X0204AWIEXあり

実装現場での注意点

AP4313KTR-E1は電源制御・基準電圧・フィードバック周辺で採用される可能性があるため、単純な置換ではなく、電源起動特性、負荷応答、温度特性、EMI、量産試験条件の確認が必要です。

PI6CV304WEXはクロック分配・タイミング関連に使われる可能性があるため、推奨代替品PI6C49X0204AWIEXを採用する場合でも、出力形式、ジッタ、電源電圧、パッケージ、ランドパターン、初期化条件の確認が必要です。

ZTL432AF-7は推奨代替品なし・LTB機会なしとされているため、採用中の場合は他メーカーを含む代替設計の検討が必要です。

MultiTech WPA-PNEOL 05262026-001:セルラーモジュールNEOL

通知概要

MultiTechは2026年5月26日付で、MTSMC-MNG6およびMTQ-MNG6系のSocketModem Cell / MTQ Cellular Embedded Modemについて、新 ordering part numberへの移行と現行モデルのNear-End-of-Lifeを通知しています。対象製品は4G-LTE Cat M1ネットワーク向けで、更新後モデルには新しいセルラーモジュールおよびファームウェアが含まれるとされています。

項目内容
通知番号WPA-PNEOL 05262026-001
通知日2026年5月26日
対象MTSMC-MNG6 / MTQ-MNG6
現行モデル状態Near-End-of-Life
LTB2026年5月30日
LTS/EOL2026年11月30日、または在庫限り
新モデル量産2026年12月予定
注文条件NEOL品はNCNR契約が必要

新旧品番対応

新 ordering part number現行NEOL品番概要
MTSMC-MNG6.R2MTSMC-MNG6LTE Cat M1 Embedded Cellular Modem、Serial、GNSS、50 Pack
MTSMC-MNG6.R2-SPMTSMC-MNG6-SPLTE Cat M1 Embedded Cellular Modem、Serial、GNSS、1 Pack
代替なしMTSMC-MNG6-ULTE Cat M1 Embedded Cellular Modem、USB、GNSS、50 Pack
代替なしMTSMC-MNG6-U-SPLTE Cat M1 Embedded Cellular Modem、USB、GNSS、1 Pack
MTQ-MNG6-B02.R2MTQ-MNG6-B02LTE Cat M1 Embedded Modem、GNSS、AT&T/Verizon、50 Pack
MTQ-MNG6-B02.R2-SPMTQ-MNG6-B02-SPLTE Cat M1 Embedded Modem、GNSS、AT&T/Verizon、1 Pack

通信モジュール置換で注意すべき点

通信モジュールのEOL対応は、通常のIC置換より影響範囲が広くなります。特に今回の通知ではファームウェア更新が含まれ、Anti-Rollbackにより古いコードへ戻せない点が示されています。

確認項目理由
キャリア認証AT&T/Verizonなど通信事業者認証に影響
電波法・地域認証国内販売・輸出時に確認が必要
ファームウェア互換性ATコマンド、初期化シーケンス、エラー処理に影響
SSL/TLS動作セキュリティ更新により通信挙動が変わる可能性
消費電力スリープ、送信時ピーク電流の確認
アンテナ整合RF性能、感度、EMCに影響
量産検査通信試験治具・判定条件の更新が必要

Microchip PCN/EOLポータルの継続監視

MicrochipのProduct Change Notificationsページは、PCNおよびEOL通知を集約する公式ポータルです。ただしページ本体はJavaScript依存のため、通知一覧の詳細確認にはメーカーサイト上での検索、または正規代理店からの通知PDF確認が必要です。

Microchip製品を長期採用している場合、以下を定期的に確認してください。

確認項目内容
PCN番号変更履歴の追跡
EOL通知LTB/LTS期限確認
EFSD変更後製品の初回出荷予定
パッケージ変更実装条件・AOI条件に影響
製造拠点変更顧客承認・信頼性評価に影響
代替品ピン互換・ソフト互換の確認

実装現場への影響分析

購買部門への影響

今回のDiodes EOLは、整流ダイオード、ショットキー、トランジスタ、MOSFETなど比較的単価が低い部品が多い点が特徴です。しかし、こうした部品はBOM内で見落とされやすく、保守用基板や派生機種で長期間使われていることがあります。

特に「代替品なし・LTBなし」の品番は、代理店在庫が尽きた時点で調達不能になる可能性があります。購買部門では、まずBOM横断検索で該当品番を抽出し、量産中、保守中、見積中、試作中のどの案件に含まれるかを分類してください。

設計部門への影響

推奨代替品が提示されている場合でも、完全互換とは限りません。ダイオードやトランジスタでは、定格電圧、順方向電圧、逆回復時間、許容損失、熱抵抗、パッケージ、端子めっき、リール仕様が異なる可能性があります。

電源・保護回路では、部品単体の定格だけでなく、突入電流、サージ耐量、温度上昇、EMC、絶縁距離、ディレーティングを含めて確認する必要があります。

生産技術部門への影響

品番末尾変更やパッケージ変更では、AOIライブラリ、実装座標、吸着ノズル、リフロープロファイル、X線検査条件が影響を受ける可能性があります。特に小型SMDやSOT-23、SOT-89、TO系、パワーパッケージでは、外形差やマーキング差が検査工程に影響します。

品質保証部門への影響

代替品採用時は、顧客要求に応じてPCN評価、初期流動管理、信頼性試験、変更申請が必要です。産業機器、医療機器、車載周辺機器、インフラ機器では、EOL対応が単なる購買変更ではなく、顧客承認事項になるケースがあります。

本日実施すべきBOM緊急チェック

優先度チェック内容対象
ADiodes PCN-2822対象品番をBOM照合全量産・保守BOM
ATable 1の代替なし・LTBなし品番を抽出調達不能リスク
ADiodes PCN-2818対象品番を確認電源・クロック周辺
AMultiTech MTSMC/MTQ-MNG6採用品を確認通信機器・IoT機器
B推奨代替品のデータシート比較設計部門
B顧客承認要否を確認品質保証
BLTB数量・保守年数を試算購買・営業
CAOI/実装条件変更を確認生産技術

代替評価時の実務ポイント

部品カテゴリ確認項目
整流ダイオードVRRM、IF、VF、trr、パッケージ、熱抵抗
ショットキー逆漏れ電流、温度特性、サージ耐量
TVS/Zenerクランプ電圧、ピークパルス電力、容量
トランジスタhFE、VCE、IC、Pc、熱抵抗
MOSFETVDS、RDS(on)、Qg、SOA、放熱
クロックICジッタ、出力形式、電源電圧、位相ノイズ
通信モジュール認証、ファームウェア、RF、消費電力

基板実装.comとしての見解

今回のEOL・PNEOLで重要なのは、「高額な先端半導体」ではなく、BOM内に多数存在する周辺部品・通信モジュールが量産継続リスクになり得る点です。

Diodes PCN-2822のように、整流・保護・スイッチング周辺部品が広範囲にEOLとなる場合、設計者が意識していない場所で同一品番が複数製品に使われている可能性があります。特に派生機種、旧機種、保守基板では、代替品選定の履歴が残っていないこともあります。

また、MultiTechのような通信モジュール更新では、部品置換だけでなく、認証・ファームウェア・クラウド接続・量産検査まで影響します。LTB期限を過ぎてから対応すると、部品確保よりも再認証やソフト検証がボトルネックになる可能性があります。

EOL管理は購買部門だけで完結しません。今後は、購買、設計、品質保証、生産技術、営業が同じEOL一覧を共有し、LTB要否、代替評価、顧客通知、保守在庫を同時に判断する運用が不可欠です。

未確認情報・注意事項

項目状況
Diodes PCN-2822対象品の実在庫代理店・地域により変動
Diodes推奨代替品の完全互換性データシート個別確認が必要
MultiTech LTB後の追加受注可否数量限定・NCNR条件の可能性
通信モジュールの国内認証影響製品構成・販売地域により要確認
Microchip個別EOL品番公式ポータルまたは代理店通知で継続確認

参考情報・出典

免責事項

本記事は2026年6月23日時点で公開されているメーカー公式PCN、正規代理店掲載PDF、メーカーPCN/EOLポータル情報を基に作成しています。EOL、PCN、PNEOL、LTB、LTS、推奨代替品、在庫、受注可否は、メーカー、代理店、地域、顧客契約、購入数量により変動する場合があります。

本記事に掲載した代替品は、メーカー通知に記載された推奨代替品であり、完全な電気的・機械的・実装互換を保証するものではありません。実際の発注、代替採用、量産継続、保守在庫確保、顧客通知、認証判断に際しては、必ずメーカーおよび正規代理店が発行する最新の正式文書をご確認ください。

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