
兵庫県で基板実装やEMSの委託先を探しているなら、この記事が最後の調べ物になるはずです。
県内に実際の製造拠点を持つ全12社の住所・電話番号・公式URL・得意分野を、エリア別にすべて一覧化しました。
さらに「どんな発注内容に、どの会社が合うのか」という現場目線の解説を加えています。
兵庫県は、阪神工業地帯から播磨臨海工業地帯まで、日本有数のものづくり拠点が集積する県です。
基板実装・EMS分野においても、H3ロケット用基板の実装実績を持つグローバルEMS企業・車載品質3認証を取得したトータルEMSメーカー・共晶はんだと鉛フリーの両方に対応できる老舗専門工場・長さ1,200mmを超える長尺基板実装に対応する専門企業まで、全国的に見ても特異な技術ポジションを持つ企業が揃っています。
この記事を読み終えたとき、候補会社を3社以内に絞り込んで、すぐに問い合わせに進める状態になることを目指しています。
兵庫県の基板実装・EMS産業の全体像|阪神と播磨という二つの産業集積軸
兵庫県の電子製造産業を理解するためには、まず兵庫県が持つ地理的・産業的な二面性を知る必要があります。
一方には、大阪に接する阪神工業地帯(尼崎・伊丹・川西)があります。
ここは戦後の高度成長期から電子機器・精密機器産業の集積地として発展し、現在でも関西の電子製造業の中核を担う企業群が密集しています。
もう一方には、播磨工業地帯(加東・加古川・姫路)と中山間地域(丹波・多可・佐用)があります。
播磨エリアは大型量産工場が立地しやすい広大な用地と、関西最大級の自動車・重電産業との連携が強みです。
中山間地域は、大阪・神戸から1〜2時間圏内という地の利を活かしながら、地域密着型の専門実装企業が独自のニッチ技術を磨いてきました。
発注者の立場から兵庫県を見たとき、最大の特徴は「用途と規模に応じて選択肢の幅が極めて広い」という点です。
試作1枚から月産数万枚の量産まで、共晶はんだから鉛フリーまで、標準サイズから長尺1,200mmまで、民生品から航空宇宙品質まで、それぞれに対応できる専門工場が兵庫県内に揃っています。
「関西圏でできる限り近い工場に頼みたい」という発注者にとって、兵庫県は大阪と並ぶ最有力の選択肢として機能します。
阪神エリアの基板実装・EMS工場|尼崎市・伊丹市・川西市・川辺郡猪名川町
阪神エリアは、JR・阪神・阪急の各路線が縦断し、大阪梅田から15〜30分圏内というアクセスの良さが最大の特徴です。
大手メーカーとの長年の協力関係から生まれた技術蓄積と、多品種少量から量産まで対応できる柔軟な生産体制を持つ企業が集積しています。
新生電子株式会社|尼崎市本社・猪名川工場
1984年設立。
国内外に4法人8製造拠点を持つ総合EMS企業で、兵庫県を代表するEMSメーカーの一つです。
1986年から兵庫県猪名川町のマザー工場で基板製造・実装業を開始し、現在は車載機器・産業機械機器・通信機器を中心に、電子機器ユニットの製造や基板実装・プレス・成型品の製造まで幅広く展開しています。
新生電子の最大の強みは「開発設計・調達・製造の総合力」にあります。
企画・開発から設計・試作・量産まで一貫した生産体制を整えており、「設計書はあるが試作から量産まで全部任せたい」という発注者のニーズに対して、一社でフルサポートできる体制が整っています。
回路設計・基板設計・構造設計・ソフトウェア設計まで設計開発機能を社内に持ち、多層基板やIVH(インタースティシャルビアホール)などの高密度基板設計技術も有しています。
経済産業省から「地域未来牽引企業」に認定されており、地域経済への影響力と成長性が高く評価されている企業です。
中国・インドネシアにも海外拠点を持つため、コスト最適化を目的とした海外生産への移行サポートにも対応できます。
猪名川工場の特徴として、自動車関連や各種電子機器向けの量産実装において最適な自動化ラインを整備しており、長年にわたる多数の実績を誇ります。
- 住所(本社):〒660-0805 兵庫県尼崎市西長洲町2丁目6番25号
- 住所(猪名川工場):〒666-0214 兵庫県川辺郡猪名川町清水字馬場1番地 TEL: 072-769-1111
- 電話(本社):06-6401-6115
- 公式サイト:https://www.shinsei-denshi.co.jp/
フコクインダストリー株式会社|尼崎市
1988年設立。
「関西で共晶もできるプリント基板実装(EMS)」を公式に謳う、尼崎市の専門実装企業です。
共晶はんだ(鉛入りはんだ)と鉛フリーはんだの両方に対応できる関西の実装企業は、実は多くありません。
RoHS指令への対応が進んだ現在でも、一部の産業機器・軍用機器・医療機器・宇宙機器では共晶はんだが指定される場合があります。
共晶はんだは融点が183℃と低く、鉛フリーはんだ(217〜220℃)と比べて熱に弱い部品への実装において有利で、濡れ性と作業性に優れているため、精密部品を扱う工程では今でも選択される場面があるのです。
フコクインダストリーがこの両対応を維持し続けていることは、特定用途の発注者にとって代替が難しい価値を意味します。
プリント基板実装および高密度電子デバイスの組立加工を中核事業として、電子機器の製品企画・設計から資材調達・製造・試験まで一貫受託できる体制を整えています。
事業内容としては「各種プリント基板の実装・組立・試験、高密度電子モジュール・デバイスの加工・組立、制御機器類の加工・組立、情報通信機器用部品の加工・組立・試験、各種電子機器ユニットの設計・制作」と幅広く対応しています。
「全員が1日1%成長すること」をモットーに掲げる同社の姿勢は、品質管理の継続的改善への強い意志を反映しています。
RoHS指令については欧州委員会の公式サイトでも詳細を確認できます。
- 住所:〒660-0805 兵庫県尼崎市西長洲町2丁目6番20号
- 電話:06-6489-4001
- 公式サイト:https://fukoku21.co.jp/
大日電子株式会社|尼崎市本社・丹波市氷上工場
1985年創立。
「千年続く会社、誠意・誠実・謙虚、開拓者精神」を企業理念に掲げる、プリント基板実装主体の総合EMS企業です。
ISO9001・ISO14001・IATF16949の3つの国際規格認証を同時取得している点が、この会社の最大の特徴です。
IATF16949は車載電子機器製造に特化した品質マネジメント規格であり、この認証を取得・維持するためには、ppb(十億分の一)レベルの不良率管理・製造工程の完全なトレーサビリティ・継続的改善活動の証拠など、通常の実装工場をはるかに上回る要件を満たす必要があります。
自動車産業を主要顧客に持つ発注者にとって、IATF16949取得工場を最初から選ぶことは、品質問題のリスクを根本的に下げる最も確実な方法です。
電子部品実装プリント基板・光アクセス機器・レーダー機器・無線装置という、通信インフラに関わる高信頼性製品の製造実績を持ちます。
さらにISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム、2022年版)も取得しており、本社・氷上工場・西長洲工場の3拠点が適用範囲に含まれています。
設計データ・顧客情報の管理においても最新の国際基準水準を維持しているという事実は、機密性の高い案件を扱う発注者にとって重要な安心材料です。
プリント基板実装を軸に、設計開発(基板設計・回路設計)・部品調達・製造・試験・出荷輸送まで一貫したトータルソリューションサービスを提供しており、「設計から出荷まで一社で完結させたい」という発注者ニーズに応えています。
IATF16949の詳細についてはAIAG(自動車産業行動グループ)公式サイトでも確認できます。
- 住所(本社):〒660-0806 兵庫県尼崎市金楽寺町1丁目2番65号
- 電話(本社):06-6489-2431
- 住所(氷上工場):〒669-3465 兵庫県丹波市氷上町横田832-10 TEL: 0795-82-8115
- 公式サイト:https://www.dainichidenshi.co.jp/
グローバルスタイル株式会社 関西工場EMSセンター|伊丹市
大阪市淀川区に本社を持つグローバルスタイル株式会社の兵庫県内製造拠点です。
関西工場EMSセンターでは、基板設計・表面実装・試作開発・手はんだを中核に、機器組立(部品組立・筐体組立・リワーク作業)・樹脂成型品や蒸着部品等の目視検査業務まで対応しています。
クリーンルームを完備しており、浮遊微粒子の混入が品質に影響する精密部品や光学デバイス関連の実装にも対応できる環境を整えています。
同工場が「技術継承を行う研修センターとしての側面も持ち合わせており、熟練者と最新の知識をもつ若年者を掛け合わせることで、より実践的な人材の育成に取り組んでいる」と公式に明記している点は、熟練者の技術を若年層に確実に移転させる仕組みが整っていることを示しています。
製造品質は人が担う部分が大きく、技術継承への意識の高さは長期的な品質安定性の裏付けとなります。
人材サービスも展開しており、柔軟な生産体制構築のサポートも可能です。
- 住所(関西工場EMSセンター):〒662-0002 兵庫県伊丹市萩野1丁目101番地
- 公式サイト:https://globalstyle.co.jp/kansai-ems/
株式会社小川電機製作所|川西市
ディスクリート基板を中心に、基板実装・組立・手はんだを得意とする川西市の実装企業です。
ユニット組立や筐体組立で完成品まで対応できる体制を持っており、「実装だけでなく、完成品状態で納品してほしい」という一貫受託のニーズに応えます。
手はんだ技術が最大の強みである点は、自動機では対応が難しい用途において重要な意味を持ちます。
異形部品・大型コネクター・特殊形状の端子・ワイヤーハーネスとの接続部など、機械実装では困難な工程を確実にこなせる工場は、どの発注者にとっても候補リストに持っておく価値があります。
川西市という立地は、阪急・JRの沿線上にあり、大阪市内・宝塚・伊丹からのアクセスも良好です。
- 住所:〒666-0024 兵庫県川西市久代1丁目25番6号
- 電話:072-758-6734
- 公式サイト:https://ogawaelec.com/
神戸・明石エリアの基板実装・EMS工場
神戸・明石エリアは、阪神エリアと播磨エリアの中間地点に位置し、関西圏の物流拠点としての役割も担っています。
阪神高速道路と第二神明道路が交差するアクセス性の良さを背景に、多様な製造業が集積しているエリアです。
株式会社テクノシンセイ|明石市
1955年創業(1972年に富士通株式会社明石工場向けプリント板用の部品加工・組入れ開始)。
「より良く、より速く、より安く、より楽に」をモットーに、プリント基板のアートワーク設計・製作から、各種プリント基板の完成(部品調達〜一貫組立〜検査・試験)まで対応する明石市の老舗実装企業です。
SMTライン24時間生産体制を持ち、小ロット・多品種・短納期での対応を公式に明示しているところが、試作・開発フェーズを抱える発注者にとって重要なポイントです。
対応基板サイズは薄板(板厚6mm)から小型〜Lサイズまで、標準品から特殊品まで幅広くカバー。
「一人ひとりの前向きな姿勢と24時間の稼働体制により、他社では難しい短納期を幾度となく実現してきた」というメッセージは、「急ぎで頼みたいが対応してもらえるか不安」という発注者の心理的ハードルを下げる説得力があります。
ISO9001:2015認証取得済みで、品質マネジメントシステムの国際基準を維持しています。
タイに海外拠点(Life Innovation Thailand Co.,Ltd)も持つことから、将来的な量産のコスト最適化にも対応できる体制を持っています。
70年以上の歴史の中で富士通という大手メーカーの協力会社として技術を磨き、現在は独立系実装企業として多様な顧客ニーズに応えています。
- 住所:〒674-0092 兵庫県明石市二見町東二見948番1号
- 電話:078-942-1467
- 公式サイト:https://akashi-shinsei.co.jp/
株式会社坪田測器|神戸市西区
産業用・計測器用の基板実装を得意とし、多品種少ロット生産に特化した体制を持つ神戸市西区の専門実装企業です。
産業用計測機器の基板実装に特化している企業が神戸市内に存在することは、計測機器・産業機器メーカーにとって重要な選択肢となります。
計測機器の基板実装には、精度・ノイズ対策・アナログ回路の安定性という、民生品とは異なる技術的配慮が求められます。
電圧・電流・温度・圧力などを高精度で計測する機器は、基板上の部品配置・接地設計・電磁シールドの施工方法が測定精度に直結するため、この分野への専門的な理解を持つ工場への委託が製品品質を左右します。
こうした特定分野の専門性を持つ工場への委託は、量産対応型の汎用EMS企業への委託とは異なる品質上のメリットをもたらします。
- 住所:〒651-2114 兵庫県神戸市西区今寺5丁目1番地
- 電話:078-975-4400
- 公式サイト:https://www.tsubota-sokki.com/
東洋電機株式会社|明石市
産業用インバーター・鉄道・電力向けの重電系基板実装・ユニット組立を得意とする明石市の老舗企業です。
鉄道・電力インフラという高信頼性が求められる分野での実装実績は、「長期間稼働し続けること」が絶対条件の製品づくりにおいて特別な意味を持ちます。
鉄道用電子機器は、振動・温度変化・電磁ノイズという過酷な使用環境に耐えながら、20〜30年という長期にわたって稼働することが求められます。
この品質水準を日常的に満たしてきた工場は、産業機器・インフラ設備分野の実装においても群を抜いた信頼性を発揮します。
重電系・インフラ系製品の実装を専門とする工場が明石市内に存在することは、播磨・関西エリアの電力・鉄道関連メーカーにとって大きなアドバンテージです。
- 住所:〒674-0053 兵庫県明石市大久保町西脇540番1号
- 電話:078-935-2550
- 公式サイト:https://www.toyo-elec.co.jp/
播磨・加東エリアの基板実装・EMS工場
播磨エリアは、姫路・加古川・加東という工業都市群が連なる兵庫県南西部の産業集積地です。
中国自動車道・山陽自動車道の交差点に近く、大阪・神戸から1時間圏内でありながら、広大な工場用地と比較的安定した労働力供給を持つ地域として知られています。
カトーレック株式会社 グローバルEMSセンター|加東市
香川県高松市創業・東京都江東区本社のEMS企業で、兵庫県加東市にグローバルEMSセンター(設計開発・品質保証・業務機能を担う国内中核拠点)を持ちます。
国内2工場・海外9カ国12工場体制という規模は、日本の独立系EMS企業の中でも最大クラスです。
1980年にエレクトロニクス事業に参入し、1993年のインドネシアを皮切りにアジア・中国・北米にも生産拠点を整備してきた歴史は、グローバルサプライチェーン構築のノウハウが深く蓄積されていることを示しています。
OA・車載・家電・産業・医療・航空/宇宙と幅広い分野に対応し、2016年には日本の新型基幹ロケット「H3」用基板実装を受注したという実績は、同社の技術力と品質管理水準が宇宙品質に対応できることを実証しています。
JIS-Q-9100(航空宇宙品質マネジメント規格)・宇宙機器実装規格JERG(宇宙開発利用基盤標準)への準拠も確認されており、民生品から宇宙機器まで品質要求の幅が最も広い企業です。
IATF16949(車載)・ISO9001・ISO14001も取得しており、カントリーリスクへの対応や生産拠点の移管・追加にも柔軟に対応できるグローバル体制を持っています。
さらに同社は2023年に「アルティメイトテクノロジィズ株式会社」の株式を取得し、EMS事業をさらに拡充しています。
カントリーリスク対応・現地調達・海外生産への移行という課題を抱える発注者にとって、9カ国12拠点のネットワークを持つカトーレックは国内外で最も頼りになる選択肢の一つです。
JIS-Q-9100については宇宙航空研究開発機構(JAXA)公式サイトでも関連情報を確認できます。
- 住所(グローバルEMSセンター):兵庫県加東市(詳細は公式サイトの事業所・関連会社一覧をご参照ください)
- 公式サイト:https://www.katolec.com/
丹波・北播磨エリアの基板実装・EMS工場
丹波・北播磨エリアは、兵庫県の内陸部に位置し、大阪・神戸から1.5〜2時間圏内の中山間地域です。
製造コストと輸送アクセスのバランスが取れた立地として、中小ロットの実装案件において使いやすいエリアです。
加美電機株式会社|多可郡多可町(伊丹工場あり)
1983年創業。
「どんな難しいと思われる仕事でも断らない」をモットーに掲げるプリント基板実装専門企業です。
加美電機の最大の技術的特徴は、最大基板サイズ1,200mm×400mmという長尺基板実装への対応能力です。
一般的なSMT実装ラインが対応できる最大基板サイズは450mm×450mm前後が上限となりますが、加美電機はこれを大幅に超える1,200mmという長尺基板に全工程対応できる設備を持っています。
産業用照明制御基板・大型インバーター基板・長尺センサーアレイ基板・大型表示装置用基板など、通常の実装工場では受け付けられない特殊サイズの案件に対応できる点は、兵庫県内でも希少な技術的強みです。
チップ部品両面自動実装・アキシャル/ラジアル部品自動挿入ともに「全工程大型基板対応可能」と公式に明示しており、標準サイズから超大型サイズまで一括委託したい発注者にとって大きな価値を持ちます。
また、LED照明の開発・製造・販売も自社ブランドで展開しており、停電対応LED電球「レス球(レスキュー)」(ニッケル水素電池内蔵型)は東日本大震災で脚光を浴びた自社開発製品です。
長年の基板実装で培った電子技術を自社製品にも活用するという、技術の垂直統合モデルを実践している企業です。
海外メーカーとの取引もあり、国内外問わず電子部品を調達できる点も強みの一つです。
京都府福知山市に京都工場を展開しており、近畿内陸部からの発注者にとってもアクセスしやすい選択肢となっています。
伊丹市にも別拠点(〒664-0837 伊丹市北河原4丁目2番24号、TEL: 072-779-7091)があるため、阪神エリアからのアクセスも良好です。
- 住所(本社):〒679-1202 兵庫県多可郡多可町加美区熊野部223番地の13
- 電話:0795-35-0071
- 公式サイト:https://www.kamidenki.jp/
株式会社氷上製作所|丹波市
丹波市氷上エリアに拠点を置く基板実装・電子機器製造の企業です。
フコクインダストリーグループとして、各種電子機器の設計・製造を手掛けており、ディスクリート基板を中心に基板実装・組立・手はんだを得意とします。
ユニット組立や筐体組立で完成品まで対応できる体制を持ち、丹波市内の製造業を長年支えてきた地域密着型の実装企業です。
丹波市という立地は、大阪・神戸から1.5〜2時間圏内であり、製造コストと輸送アクセスのバランスが取れたエリアとして、中小ロットの実装案件で使いやすい選択肢となっています。
フコクインダストリーグループとしての調達ネットワーク・設備共有も活用できることから、尼崎の本体工場との連携による柔軟な対応も期待できます。
- 住所:〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生1767番地の7
- 電話:0795-82-3431
- 公式サイト:https://fukoku21.co.jp/(フコクインダストリーグループ)
佐用エリアの基板実装・EMS工場
佐用郡は兵庫県の中西部・岡山県との県境に近い位置にあり、播磨エリアと中国地方をつなぐ物流の要衝でもあります。
株式会社佐用精機製作所|佐用郡佐用町
半導体・LEDの量産と試作支援を専門とする佐用郡の技術企業です。
生産支援・試作支援・開発支援の3軸でサービスを展開し、特に試作段階からの技術支援に強みを持ちます。
半導体・LED製品の量産と試作の両方に対応できることは、製品の開発フェーズから量産移行まで一貫してサポートしてもらえることを意味します。
「試作で頼んだ工場に量産も発注できるかどうか」は、発注者にとって重要な選定基準の一つです。
試作段階で培った工程ノウハウ・治具設計・品質データが、量産移行時にそのまま活用できるため、試作と量産を同一工場に委託することで手戻りとコストを最小化できます。
開発改善活動への取り組みも公式に明示しており、製品の試作を通じて製造プロセス自体の最適化を継続的に行う姿勢が、エンジニアリング力の高さを示しています。
佐用郡という立地は、姫路市・たつの市・岡山県北部からのアクセスも良好で、播磨西部・岡山東部エリアの発注者にとって使いやすい選択肢です。
- 住所:〒679-5307 兵庫県佐用郡佐用町円応寺222番地
- 電話:0790-82-2227
- 公式サイト:https://www.sayo.co.jp/
兵庫県の全12社 完全比較表
| 企業名 | 所在市町村 | 電話番号 | 主な強み |
|---|---|---|---|
| 新生電子株式会社 | 尼崎市・猪名川町 | 06-6401-6115 | 4法人8拠点・設計〜量産一貫・車載/産業/通信・地域未来牽引企業認定 |
| フコクインダストリー株式会社 | 尼崎市 | 06-6489-4001 | 共晶はんだ対応・高密度デバイス組立・製品企画〜試験一貫受託 |
| 大日電子株式会社 | 尼崎市・丹波市 | 06-6489-2431 | ISO9001/14001/IATF16949/ISO27001の4認証取得・光通信/レーダー/無線 |
| グローバルスタイル㈱ 関西EMSセンター | 伊丹市 | 公式サイト参照 | クリーンルーム完備・表面実装・試作・組立・技術継承研修センター |
| 株式会社小川電機製作所 | 川西市 | 072-758-6734 | 手はんだ専門・ディスクリート基板・ユニット/筐体組立・完成品対応 |
| 株式会社テクノシンセイ | 明石市 | 078-942-1467 | 24時間SMT稼働・多品種少量・試作〜量産・短納期・ISO9001取得 |
| 株式会社坪田測器 | 神戸市西区 | 078-975-4400 | 産業・計測器用基板専門・多品種少ロット特化 |
| 東洋電機株式会社 | 明石市 | 078-935-2550 | 鉄道・電力・重電系基板・長期稼働インフラ品質 |
| カトーレック株式会社 | 加東市(EMSセンター) | 公式サイト参照 | 9カ国12拠点・H3ロケット実績・航空宇宙/車載/医療・JERG準拠 |
| 加美電機株式会社 | 多可郡多可町 | 0795-35-0071 | 長尺1,200mm基板対応・LED照明製造・全工程大型対応・海外部品調達 |
| 株式会社氷上製作所 | 丹波市 | 0795-82-3431 | 丹波エリア実装・ディスクリート基板・ユニット/筐体組立一貫 |
| 株式会社佐用精機製作所 | 佐用郡佐用町 | 0790-82-2227 | 半導体・LED試作〜量産・開発支援・試作支援・エンジニアリング力 |
あなたの発注条件に合う会社はどれか|兵庫県の用途別選び方
兵庫県には12社の基板実装・EMS企業が存在しますが、用途と規模によって最適な会社は全く異なります。
以下の7つの視点で候補を絞り込んでください。
車載品質(IATF16949)が必要な量産案件なら
大日電子株式会社・カトーレック株式会社・新生電子株式会社の3社が最優先候補です。
IATF16949を取得・維持している工場は、一般の産業機器工場とは根本的に異なる品質管理体制を持っています。
ppbレベルの不良率管理・製造工程の完全なトレーサビリティ・定期的な内部監査という高い要件を満たしている工場を最初から選ぶことが、後工程での品質問題と手戻りコストをゼロにする最も確実な方法です。
特に大日電子はISO9001・ISO14001・IATF16949・ISO/IEC 27001の4認証を同時取得しており、品質・環境・車載品質・情報セキュリティの全てで国際標準水準を維持している点が際立っています。
航空・宇宙・高信頼性機器の実装が必要なら
カトーレック株式会社が最有力候補です。
H3ロケット用基板実装の実績・JIS-Q-9100認証・宇宙機器実装規格JERGへの準拠という三拍子が揃う工場は、全国的に見ても極めて稀です。
また、東洋電機株式会社は鉄道・電力インフラ向けの重電系基板実装において、20〜30年稼働する製品への対応実績を持ちます。
「高信頼性が求められる機器の実装を、実績のある工場に任せたい」という場合、この2社が兵庫県内で最も適した選択肢です。
共晶はんだ(有鉛はんだ)対応が必要なら
フコクインダストリー株式会社が最有力候補です。
関西エリアで共晶はんだ対応を公式に明示している工場は多くなく、フコクインダストリーはこの希少な対応能力を明確な強みとして打ち出しています。
特定の産業機器・軍用機器・旧来の産業設備保守用基板など、共晶はんだが指定される案件は、最初からフコクインダストリーに問い合わせることで選定の手間を省けます。
長尺・大型基板の実装が必要なら
加美電機株式会社が兵庫県内で唯一に近い選択肢です。
最大1,200mm×400mmというサイズは、標準的な実装ラインの上限を大幅に超えており、「基板サイズが大きすぎて他の工場に断られた」という案件を持ち込む際の最初の相談先として機能します。
チップ両面自動実装・アキシャル/ラジアル部品自動挿入ともに大型基板対応が可能という設備充実度は、特殊サイズ案件を抱える発注者にとって代替困難な価値です。
試作・小ロット・開発初期フェーズを最優先するなら
テクノシンセイ・佐用精機製作所・小川電機製作所の3社が最優先候補です。
24時間SMTライン稼働で短納期に対応するテクノシンセイ・半導体とLEDの試作から量産まで一貫支援する佐用精機製作所・手はんだによる特殊部品実装に対応する小川電機製作所は、それぞれ異なる試作ニーズに対応できます。
試作フェーズで最も重要なのは「速さ」「設計フィードバックの質」「仕様変更への柔軟な対応」です。
これらを満たせる工場を最初から選ぶことが、量産移行時の手戻りを最小化する最短ルートです。
設計開発から量産まで一気通貫で任せたいなら
新生電子株式会社とカトーレック株式会社が最有力候補です。
新生電子は「開発設計・調達・製造の総合力」を明確に掲げ、企画から設計・試作・量産まで一貫した生産体制を整えています。
カトーレックは設計から部品調達・完成品組立・物流までトータルなサービスを提供し、グローバルな生産体制を活用した量産コスト最適化まで対応できます。
「アイデアはあるが設計からお願いしたい」「ハードウェア設計と実装を一体で進めたい」という発注者にとって、この2社は最初に相談すべき工場です。
クリーンルーム環境での実装が必要なら
グローバルスタイル株式会社 関西工場EMSセンターが最有力候補です。
光学デバイス・精密センサ・高精度アナログ回路など、微細な粒子が品質に影響を与える製品の実装においては、クリーンルーム完備の工場が必須です。
伊丹市という立地は、大阪・神戸・京都いずれからも1時間圏内であり、アクセス面でも優れた選択肢です。
兵庫県の基板実装会社に発注する前に整理すべき6つのポイント
どの会社に問い合わせる場合も、以下の6点を事前に整理しておくことで、やり取りの効率が格段に上がります。
1. はんだ種類の指定を最初に確認する
共晶はんだ指定か鉛フリーはんだかを最初に明示することで、工場側の設備振り分けが即座に決まります。
共晶はんだ指定の場合は対応できる工場が限られるため、最初の問い合わせで必ず明示してください。
2. 用途区分と品質クラスを明示する
IPC-A-610に定義される品質クラス(クラス1:民生品、クラス2:産業機器、クラス3:高信頼性機器)と、IATF16949・JIS-Q-9100といった特定産業規格への準拠要否を最初に明示することで、工場側の対応方針が瞬時に定まります。
IPC規格についてはIPC公式サイトで詳細を確認できます。
3. 基板サイズ・層数・部品情報を数字で提示する
基板サイズ(縦×横mm)・層数・実装面・最小部品サイズ・BGA有無を一覧にしてください。
特に大型基板の場合は「基板サイズが通常より大きい可能性がある」という情報を最初に伝えることで、即座に対応可否を回答してもらえます。
4. 今回のロットと将来の量産見通しを両方伝える
「今回は試作10枚、将来は月産1,000枚を見込んでいる」という将来計画は、工場側の受注判断と設備準備に直接関わります。
試作段階から量産を見越した治具設計・プロセス最適化を行ってくれる工場を最初から選ぶことが、量産移行時の手戻りゼロへの近道です。
5. 部品調達方法を事前に決める
顧客支給(発注者が部品を調達・持ち込む)か工場一括調達かによって、見積もりの前提が全く変わります。
特殊な部品や調達困難な部品がある場合は、最初から「この部品は調達困難かもしれない」という情報を提供することで、工場側からの代替品提案を引き出せます。
6. 検査要件と認証要件を事前に確定させる
IATF16949・JIS-Q-9100など特定の品質認証が顧客から求められる場合は、発注先の選定基準として最優先に置く必要があります。
また、X線検査・AOI(自動光学検査)・インサーキットテスト(ICT)・ファンクション試験のうち、どの検査工程が必要かを明示することで、見積もりの正確性が大幅に向上します。
兵庫県のEMS・基板実装産業の今後の展望
2026年現在、兵庫県の電子製造産業は複数の追い風を受けています。
中国・台湾への製造依存リスクへの対応として「国内回帰」の流れが加速しており、兵庫県内の実装工場への発注量は増加傾向にあります。
また、EVシフトによる車載電子機器の需要増大は、IATF16949対応工場(大日電子・カトーレック・新生電子)への追い風となっています。
一方で、EMS業界全体での技術人材不足は深刻であり、各社が自動化・省力化投資を加速しています。
兵庫県の産業政策については兵庫県公式サイト(産業労働部)でも最新情報を確認できます。
発注者の立場からすると、好況期に発注先の新規開拓・関係構築を怠ると、需要が高まったときに「どこも満杯で断られた」という状況に陥る可能性があります。
「今すぐ急いでいるわけではないが、将来的な委託先として候補を確保しておきたい」という場合は、今の段階から候補工場との接点を作り、対応条件・設備状況・最低ロットなどを確認しておくことが賢明です。
兵庫県のEMS・基板実装会社への問い合わせテンプレート
初めて問い合わせる場合でも、以下のフォーマットを使えばスムーズにやり取りが始まります。
コピーしてそのまま使ってください。
件名:【基板実装のご相談】試作(○枚)/兵庫県内発注希望/納期○月○日
ご担当者様
○○株式会社の○○と申します。
基板実装についてご相談したく、ご連絡いたしました。
【はんだ種類】共晶・鉛フリー(いずれか選択。不明の場合はその旨記載)
【基板仕様】サイズ:○mm×○mm / 層数:○層 / 実装面:片面・両面 / 板厚:○mm
【用途区分・品質クラス】民生品・産業機器・車載(IATF16949対応要否)・医療・航空宇宙(JIS-Q-9100対応要否)
【ロット】今回:○枚(将来的には月産○枚を想定)
【部品手配】支給 or 工場調達(ご相談可)
【部品点数】ユニーク○種、総点数○点(BGA:有・無)
【最小部品サイズ】○mm × ○mm
【希望納期】○月○日
【検査要件】外観検査(AOI)/ 通電確認 / X線検査 / ICT(各要否)
添付:ガーバーデータ、BOM、実装座標(準備中の場合はその旨ご連絡します)
ご対応の可否と、見積もりに必要な追加情報をご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
まとめ|兵庫県の基板実装・EMS工場を選ぶなら、技術的専門性と発注条件の一致を最優先に
兵庫県には、H3ロケット用基板実装の実績を持つグローバルEMS企業から、共晶はんだ対応が関西でも希少な専門工場、長尺1,200mm基板に対応できる専門企業、24時間SMTラインで試作に即応する70年の歴史を持つ老舗企業まで、全12社が揃っています。
この多様性は、兵庫県が阪神工業地帯から播磨・丹波・佐用まで広域にわたる産業集積地であることの結果です。
用途と規模によって最適な選択肢を選べる環境は、発注者にとって大きなアドバンテージです。
選び方の原則は一つです。
自分の発注フェーズ(試作・小ロット・量産)・求める品質水準(民生品・産業機器・車載・航空宇宙)・必要なはんだ種類(共晶・鉛フリー)・基板サイズの特殊性・対応してほしい工程の範囲(実装のみ・設計込み・完成品まで)を整理して、最も近い会社から順に問い合わせることが最速の方法です。
「ここに相談してみよう」と感じた会社があれば、ぜひ今日中に最初の一歩を踏み出してみてください。
参考・関連情報
- 兵庫県産業労働部(産業政策の最新情報):https://web.pref.hyogo.lg.jp/
- IPC(電子機器品質規格の国際機関):https://www.ipc.org/
- AIAG(自動車産業行動グループ/IATF16949):https://www.aiag.org/
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA):https://www.jaxa.jp/
- 欧州委員会RoHS指令:https://single-market-economy.ec.europa.eu/sectors/electrical-and-electronic-equipment/rohs_en
- 新生電子グループ公式サイト:https://www.shinsei-denshi.co.jp/
- 大日電子株式会社公式サイト:https://www.dainichidenshi.co.jp/
- カトーレック株式会社公式サイト:https://www.katolec.com/
※本記事に掲載している住所・電話番号・URLは調査時点(2026年4月)の情報です。
移転・変更の可能性があるため、お問い合わせ前に各社の公式サイトまたは法人登記情報にてご確認ください。
カトーレック株式会社の本社は東京都江東区にあり、兵庫県加東市のグローバルEMSセンターは設計開発・品質保証機能が主体です。
製造受託のお問い合わせは公式サイトからご連絡ください。
グローバルスタイル株式会社の本社は大阪市淀川区にあり、兵庫県伊丹市の関西工場EMSセンターが製造拠点です。
株式会社氷上製作所とフコクインダストリー株式会社はグループ関係にありますが、問い合わせ先・対応内容はそれぞれ独立して機能しています。
加美電機株式会社は多可郡多可町に本社を置きますが、伊丹市にも別拠点(〒664-0837 伊丹市北河原4丁目2番24号、TEL: 072-779-7091)があります。








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コメント一覧 (1件)
[…] 兵庫県内で基板実装・組立してる会社 […]