山梨県の基板実装・EMS工場【2026年最新版】全12社を徹底解説|発注先選びで失敗しないための完全ガイド

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山梨県で基板実装やEMS受託を依頼できる工場を探しているなら、この記事が最終回答です。

「水晶王国」として精密加工の歴史を積み重ねてきた山梨県は、現在では半導体製造装置・ロボット・医療機器など高付加価値産業が集積するモノづくり県へと進化しています。

首都圏からの物流アクセスにも優れ、試作から量産まで高品質な実装サービスを提供できる企業が県内各地に点在しています。

この記事では、山梨県内で実際に基板実装・EMS受託を行っている企業を全12社リストアップし、所在地・電話番号・URL・会社概要を網羅的に掲載しています。

加えて、購買・設計担当者が発注先を選ぶ際に見るべき判断軸も具体的に解説します。


目次



山梨県が基板実装・EMSの発注先として注目される理由

山梨県は基板実装・EMS発注先として非常に合理的な選択肢です。

理由は三つあります。

一つ目は、精密加工の技術的土台が厚いこと。

山梨県はかつて水晶発振子の国内生産量の大半を占めていた「水晶王国」でした。
水晶加工は0.001mm単位の精度が求められる世界であり、その技術文化が今も地域のメーカーに受け継がれています。

二つ目は、半導体・装置産業との近接性です。

東京エレクトロン・FANUCをはじめとする半導体製造装置メーカーが山梨県に生産拠点を構えており、それらのサプライヤーとして基板実装・EMS企業が育ってきました。
高品質・高信頼性を当然の前提として求められる環境で鍛えられた企業が揃っています。

三つ目は、首都圏への物流アクセスの良さです。

中央自動車道・国道20号を軸に、甲府から東京まで約90分のアクセスが確保されています。
短納期・試作対応を求める首都圏の設計チームとも連携しやすい立地です。

これら三つの要素が組み合わさることで、山梨県の基板実装企業は「品質・納期・コスト」のバランスが取れた受託先として機能しています。




山梨県の基板実装・EMS企業 全12社一覧

企業情報は「国中エリア(甲府盆地周辺)」と「郡内エリア(都留・山梨市周辺)」に分けて掲載しています。

各社の情報は公式サイトおよび信頼性の高い企業データベースをもとに整理しています。


国中エリア(甲府・南アルプス・笛吹・韮崎・中央市)

国中エリアは山梨県の経済中心地であり、電子部品メーカーや半導体装置関連の企業が密集しています。

発注先の選択肢が最も豊富なエリアです。


NECプラットフォームズ株式会社(甲府市)

ICTシステム機器の設計から製造まで一貫対応できる大手メーカーです。

甲府事業所ではコンピュータ・サーバ・ネットワーク機器など、高度な信頼性が求められる製品の基板実装・組立を行っています。

大手との取引実績を重視する企業や、高い品質保証レベルを求めるプロジェクトに適した選択肢です。

なお、大月事業所(山梨県大月市大月町真木747)では光通信製品の実装・組立を担っており、通信分野の製品に対応する拠点も保有しています。


株式会社内藤電誠町田製作所(南アルプス市)

半導体・電子部品の製造および検査において長年の実績を持つ企業です。

車載品質など、特に高い信頼性が求められる製品への対応力が強みです。

  • 住所:〒400-0314 山梨県南アルプス市下市之瀬1220-1
  • 電話:055-284-5181
  • URL:https://www.ndk-m.co.jp/

車載・産業機器向けに厳格な品質管理が必要な案件を検討されている場合は、まず問い合わせを検討したい企業の一つです。


株式会社司電子(南アルプス市)

1980年設立の精密電子部品製造の専業メーカーです。

表面実装(SMT)・手挿入・完成品組立まで一貫対応しており、クリーンルーム(クラス10000)・クリーンベンチ(クラス100〜1000)・大型基板実装機を完備しています。

プリント基板の実装・組立・検査の一貫生産体制を整えており、多品種少量から量産まで柔軟に対応できます。

2001年には甲斐ゴム工業株式会社を吸収合併しラバー事業部を新設しており、電子部品販売も並行して行っています。

FCP(フレキシブル基板)を含む実装にも対応できる点は、精密機器の試作担当者にとって魅力的なポイントです。


東信システムサーキット株式会社(笛吹市)

東信電気株式会社のグループ会社として、基板実装に特化した工場を運営しています。

笛吹市の同一敷地内に姉妹会社「東信システムプロダクト」と隣接しており、基板実装から装置製造・検査まで一体的なサービスが完結する体制が整っています。

SMT・DIP(挿入実装)の両方に対応しており、多品種少量生産を得意としています。

試作から量産移行をスムーズに行いたい企業にとって、設計部門との連携がしやすい環境です。


東信システムプロダクト株式会社(笛吹市)

東信システムサーキットと同一敷地内に位置する、装置製造・組立配線・調整検査を専門とする東信電気グループの工場です。

電子機器の回路実装後の「装置組立・配線・調整・検査」工程を担うことで、グループとして完成品EMSまで一貫対応できる体制を構築しています。

設計から量産まで、製品ライフサイクル全体を見据えたパートナーを探している企業に適した選択肢です。


コニカミノルタメカトロニクス株式会社(笛吹市)

コニカミノルタグループの製造子会社として、精密機器の組立・部品加工技術を持つ企業です。

笛吹市の事業所を拠点に、グループのモノづくり技術・品質管理ノウハウを活かした高精度な生産技術サービスを提供しています。

大手グループのバックアップ体制が整っているため、品質保証や継続的な生産安定性を重視する企業の発注先として信頼性が高いです。


昭和産業株式会社(韮崎市)

半導体製造装置の組立調整と各種プリント基板の実装(表面実装・挿入実装・鉛フリー対応)を得意とする韮崎市の中堅企業です。

従業員数314名、設立1964年という長い歴史を持ち、電子機器組立配線から半導体製造装置組立まで幅広い製造受託に対応しています。

鉛フリーはんだ対応・RoHS対応など、現代の環境規制要件を満たした生産ラインを保有している点も見逃せません。


株式会社韮崎電子(韮崎市)

半導体製造装置・液晶装置の内部電装部の製造、POWERBOXの設計・卸売、プリント基板の実装、機器制御ソフトウェア開発を幅広く手がける総合電気電子メーカーです。

本社第1・第2工場の2工場体制で生産能力を確保しており、ハードウェアとソフトウェアの両面から電子機器の受託製造に対応できる体制が強みです。

単なる「実装だけ」ではなく、制御ソフトを含めたシステム一体での受託を求める企業に適した選択肢です。

  • 住所:〒407-0037 山梨県韮崎市大草町若尾359-1(本社第1・第2工場)
  • 電話:0551-23-2111
  • URL:https://www.niraden.co.jp/

有限会社アートニクス(韮崎市)

プリント基板の設計・製作・実装をトータルでサポートする地域密着型の企業です。

小ロットの試作実装にも柔軟に対応できることが最大の強みであり、設計段階から相談できるパートナーとして機能します。

「まず試作1枚から動作確認したい」「設計段階でコスト最適化の提案が欲しい」といったニーズに応える柔軟性が、大手では対応しにくい領域をカバーしています。

  • 住所:〒407-0033 山梨県韮崎市龍岡町下條東割729-3
  • 電話:0551-22-1712
  • URL:http://www.artnics.com/

協南精機株式会社(中央市)

半導体製造装置・FPD製造装置等の機械組立を専門とするEMS企業です。

2018年に新工場(W18m×L40m×H10m、2.8tクレーン完備)を竣工し生産能力を大幅に増強しています。

リチウム電池・3Dプリンター・冷却水・温水循環装置・自動車業界など高度な技術が求められる大型装置の組立を得意としており、基板実装単体ではなく「装置組立」を含むEMSニーズに最適です。

大型製品・重量物を扱うプロジェクトや、クレーン設備が必要な生産には特に適した環境です。


郡内エリア(都留・山梨市)

郡内エリアは東京・神奈川方面からの物流アクセスに優れており、精密機器関連の工場が点在しています。

首都圏の設計チームと近い距離感で連携したい企業にとって、戦略的に有利なエリアです。


アイトー電子株式会社(都留市)

ODKグループの一員として、産業機器向けパワー半導体モジュールの生産とプリント基板の実装組立を行っています。

都留市の本社工場を拠点とし、東京・神奈川方面への物流アクセスが良好な立地を活かした短納期対応が可能です。

パワー半導体を扱う産業機器・電力制御機器の受託実装を検討している場合は、専門性を活かした対応が期待できます。


有限会社堀内製作所(山梨市)

1980年(昭和55年)創業の老舗EMS企業です。

創業以来40年以上にわたり、電子機器・電気機器の表面実装からユニット・筐体組立までの一貫生産に取り組んできました。

高速マウンター・異型部品搭載マウンター・リワーク装置・3次元X線検査装置・自動X線検査装置(ONTEC:XS-2500)・外観検査機(OMRON:VT-MUS)を完備しており、BGAやCSPなど高密度実装にも対応できる検査体制が整っています。

EMS-Rグループにも参加しており、業界ネットワークを活かした柔軟な生産対応が可能です。

防犯装置・電子制御装置・通信機器・工業計器・水処理装置・半導体検査装置・記録計・調節計など、産業用途の幅広い製品実績を持っています。

少量・多品種のオーダーに柔軟に対応できる体制を維持しており、中小規模ロットの発注先として高い評価を得ています。




発注先を選ぶときに見るべき5つの判断軸

山梨県内に優良な実装会社が揃っているとわかっても、「どこを選べばいいか」という判断は簡単ではありません。

現場の経験から言えば、発注先選定で失敗するケースの大半は「比較すべき軸がズレていた」ことが原因です。

以下の5軸を確認することで、ミスマッチを防ぐことができます。


対応ロットと生産体制の確認

まず確認すべきは「何枚から対応可能か」という最小ロットの問題です。

試作1枚から対応できる企業(有限会社アートニクス・有限会社堀内製作所など)と、量産規模を前提としたラインを持つ企業(NECプラットフォームズ・昭和産業など)では、得意とするロット帯が異なります。

試作と量産を同一サプライヤーで完結させたいのか、それとも試作専用・量産専用で使い分けるのかを、発注前に明確にしておく必要があります。


検査体制とトレーサビリティの確認

現代の基板実装では、実装精度よりも「検査体制とトレーサビリティ」が発注先の実力を示すことが多いです。

3次元X線検査装置・AOI(自動外観検査)・ICT(インサーキットテスタ)の有無と、それらの検査結果がどのように記録・保管されているかを確認してください。

特に車載・医療・航空宇宙分野では、不良品が流出した際の根本原因特定ができるトレーサビリティ体制が不可欠です。

有限会社堀内製作所のように自動X線検査装置と外観検査機の両方を保有している企業は、この点で信頼性が高いと言えます。


品質規格の認証状況

ISO9001・IATF16949(車載)・ISO13485(医療)などの認証取得状況は、品質マネジメントシステムの成熟度を示す客観的な指標です。

認証が取得されているということは、「品質保証のための仕組みが文書化・維持されている」ことを意味します。

特に新規の発注先を選ぶ際は、第三者機関による品質認証の有無を必ず確認してください。

品質規格の詳細については、日本規格協会(JSA)の公式サイトで認証制度の内容を確認できます。


部品調達・部材支給の対応範囲

EMS発注には「部材支給(CMO)」と「部材調達込み(EMS)」の二つの形態があります。

部材支給は発注側がすべての部品を調達して工場に届ける形式であり、部材調達込みは工場側が部品の調達も含めて一括対応する形式です。

部材調達まで対応できる企業(株式会社司電子・株式会社韮崎電子など)は、購買工数の削減という観点で大きなメリットがあります。

一方、特定部品の品質にこだわりがある場合や、支給部品に指定がある場合は部材支給形式の方が適しています。

発注前に「どちらの形式が自社に合っているか」を整理しておくことで、見積もり段階でのやり取りがスムーズになります。


専門分野と納入実績の確認

基板実装企業にもそれぞれ得意とする産業分野があります。

半導体製造装置向けに特化している企業(株式会社韮崎電子・協南精機株式会社)、産業機器・医療機器の実績が豊富な企業(有限会社堀内製作所)、パワー半導体モジュールが得意な企業(アイトー電子株式会社)、コネクタ・精密部品組立が得意な企業(株式会社司電子)など、それぞれに強みのある領域が存在します。

自社製品が属する産業分野での納入実績が豊富な企業を選ぶことで、品質トラブルのリスクを下げることができます。




山梨県の基板実装・EMS業界の構造的特徴

山梨県の基板実装・EMS業界を俯瞰すると、いくつかの構造的特徴が見えてきます。

これは他の地域には少ない山梨ならではの産業生態系です。

一つ目の特徴は「半導体製造装置サプライヤーとしての歴史的蓄積」です。

山梨県には東京エレクトロン・FANUCといった世界的な半導体・FA機器メーカーの生産拠点があり、それらのサプライヤーとして地域の実装・電装企業が長年にわたって高い品質水準を維持してきました。

半導体製造装置は不良が許されない厳しい品質要件が課せられる世界であり、その環境で生き残ってきた企業は自然と高水準の品質管理能力を持っています。

二つ目の特徴は「多品種少量・試作対応力の高さ」です。

山梨県の実装企業は規模こそ大手に及びませんが、少ロット・短納期・試作対応に非常に柔軟な体制を持つ企業が多いのが特徴です。

大量生産よりも「まず動かしてみる」試作フェーズや、数十枚〜数百枚規模の中小ロット量産に適した企業が集まっています。

三つ目の特徴は「エリア内でのサプライチェーンの完結性」です。

国中エリアと郡内エリアを合わせると、設計・基板実装・装置組立・検査・出荷までを山梨県内のサプライヤーで完結させるサプライチェーンを構築できる素地があります。

東信電気グループのように同一グループ内で実装・装置製造を一体提供している事例がその典型です。

これらの構造的特徴を理解した上で発注先を選ぶと、単に「最安値の企業」ではなく「自社のサプライチェーンに最も適合する企業」を見つけることができます。




発注前に準備しておくべき情報リスト

発注見積もりをスムーズに進めるために、事前に以下の情報を整理しておくことをお勧めします。

基板情報については、基板サイズ(縦×横×厚さ)、層数(単層・両面・多層)、材料(FR4・アルミ基板・フレキシブル基板等)、表面処理の種類を整理しておきましょう。

実装情報については、実装部品の種類と総点数(SMD/DIP比率)、最小部品サイズ(例:0402チップ対応が必要か)、BGA・CSP等の難実装部品の有無、はんだ種別(鉛フリー・共晶・銀レス等)を確認しておく必要があります。

生産情報については、発注数量と発注頻度(試作・量産・スポット)、納期希望、部材支給か部材調達込みかの選択、検査仕様(外観検査・電気検査・X線検査の要否)を明確にしておくと見積もり精度が高まります。

これらの情報が揃った状態で問い合わせをすると、企業側からより具体的で正確な回答を得ることができます。

基板実装の標準的な仕様・用語については、JPCA(一般社団法人日本電子回路工業会)の公式サイトも参考になります。




まとめ:山梨県の基板実装・EMS発注はエリアと専門性で選ぶ

山梨県には全12社の基板実装・EMS対応企業があり、それぞれが異なる強みと専門性を持っています。

国中エリアには大手グループ系の高品質対応企業から地域密着型の柔軟対応企業まで、幅広い選択肢が揃っています。

郡内エリアは首都圏との物流アクセスの良さを活かした短納期対応が期待できます。

発注先を選ぶ際は、対応ロット・検査体制・品質認証・部材調達範囲・専門分野の5軸で比較検討することが、ミスマッチを防ぐ最短の道です。

まずは自社の製品仕様と発注条件を整理し、本記事に掲載した各社に直接問い合わせることをお勧めします。

山梨県の精密加工の伝統と半導体産業の技術力が融合したこの地域のEMS企業群は、首都圏・中部圏のどちらからも頼れる製造パートナーとして機能しています。


掲載企業一覧(索引)

企業名所在地電話番号
NECプラットフォームズ株式会社甲府市055-243-4111
株式会社内藤電誠町田製作所南アルプス市055-284-5181
株式会社司電子南アルプス市055-280-8200
東信システムサーキット株式会社笛吹市055-265-5501
東信システムプロダクト株式会社笛吹市055-265-5501
コニカミノルタメカトロニクス株式会社笛吹市055-262-5551
昭和産業株式会社韮崎市0551-22-8601
株式会社韮崎電子韮崎市0551-23-2111
有限会社アートニクス韮崎市0551-22-1712
協南精機株式会社中央市055-278-5002
アイトー電子株式会社都留市0554-45-1580
有限会社堀内製作所山梨市0553-22-4887

※掲載情報は2026年4月時点のものです。最新情報は各社公式サイトにてご確認ください。

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