
新しい製品の開発において、プリント基板の試作や小ロット製造は非常に重要なフェーズです。
しかし、いざ製造を依頼しようとすると、「小ロットすぎて断られてしまうのではないか」「試作だけで法外なコストがかかるのではないか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、最新のIoT機器や特殊な産業用機器の開発では、一品一様の柔軟な対応が求められます。
そこで本記事では、富山県内に拠点を持ち、基板実装の試作や小ロット対応を明記している優良企業を4社厳選してご紹介します。
(一般社団法人日本電子回路工業会(JPCA) https://jpca.net/ 業界全体の標準規格や最新動向の確認に役立ちます)
プロの視点から、各社の強みや選び方のポイント、さらによくある質問まで網羅的に解説します。
この記事を読めば、あなたのプロジェクトに最適な技術パートナーが必ず見つかるはずです。
富山県で基板実装の試作・小ロットを依頼するメリット
富山県の企業に基板実装を依頼することには、地理的および産業的な大きなメリットが存在します。
富山県は古くからものづくり産業が盛んであり、高度な技術力を持つ製造業が集積している地域だからです。
例えば、基板の実装だけでなく、その後の筐体組み立てや部品調達まで、県内のネットワークを活かしてワンストップで対応できる企業が少なくありません。
また、関東や関西の主要都市からのアクセスも比較的良好でありながら、都市部に比べて製造コストを適正に抑えやすいという側面もあります。
結果として、富山県の企業をパートナーに選ぶことで、高品質な試作品を適正価格で、かつスムーズなコミュニケーションのもとで製造することが可能になります。
試作・小ロット対応に強い!富山県の基板実装会社4選
ここからは、公式サイトや公式な出展情報から「試作・小ロット対応」が明確に確認できた富山県の企業を4社ご紹介します。
各社の具体的な対応内容や連絡先をまとめていますので、比較検討にお役立てください。
1. 浅生電子工業有限会社:1枚からの試作から量産までシームレス対応
浅生電子工業有限会社は、開発の初期段階である「1枚からの試作」に確実に対応してくれる心強い企業です。
公式サイトにおいて「基板実装 試作から量産まで1枚から」と明記されており、極小ロットの案件でも歓迎する姿勢が明確に示されているからです。
開発現場では、まずは動作確認のために数枚だけ基板が欲しいというケースが多々あります。
そのような場合でも、同社であれば快く相談に乗ってくれ、その後の量産フェーズへの移行もスムーズに行うことができます。
初期のプロトタイプ開発から将来の量産まで、長く付き合えるパートナーを探している方に最適です。
住所:〒939-2244 富山県富山市西塩野550 電話番号:076-467-2899
公式URL:https://asodenshikogyo.com/
2. 東和エンジニアリング株式会社:柔軟な生産体制で実装・組立をサポート
東和エンジニアリング株式会社は、プリント基板の実装から組み立てまでをトータルでサポートする柔軟な生産体制が魅力です。
公式の会社情報ページにて「プリント基板 実装・組立」「試作から量産まで」と記載があり、実装後の工程まで含めた対応力が伺えるからです。
試作品が完成した直後は、基板単体の評価だけでなく、実際の製品筐体に組み込んだ状態でのテストが欠かせません。
同社に依頼することで、実装から組み立てまでの工程を一貫して任せることができ、開発スピードの向上に寄与します。
実装だけでなく、その前後の工程も含めて柔軟に対応してほしい開発担当者におすすめの企業です。
住所:富山県中新川郡上市町若杉1丁目100番地 電話番号:076-472-4325
公式URL:https://r.goope.jp/towa-eng/about
3. 株式会社シキノハイテック:一品一様の少量多品種に特化した技術力
株式会社シキノハイテックは、少量多品種の複雑な実装案件において非常に高い技術力を発揮する企業です。
公式のDMS・EMSページにおいて「一品一様の少量多品種から量産」と明記しており、カスタマイズ性の高い要求にも応えられる体制が整っているからです。
例えば、特殊なセンサーを搭載する産業機器の基板や、仕様変更が頻繁に発生する研究開発用の基板など、画一的ではない製造が求められる現場があります。
同社はそうした「一品一様」の難易度の高い要求に対しても、豊富な実績とノウハウで確実な実装を実現してくれます。
他社で断られてしまうような特殊な仕様の基板や、複雑な小ロット案件を抱えている場合に非常に頼りになります。
住所:本社・魚津工場 〒937-0041 富山県魚津市吉島829 電話番号:0765-22-3477
公式URL:https://www.shikino.co.jp/ (会社概要: https://www.shikino.co.jp/corporate-profile/)
4. 株式会社日本抵抗器製作所(JRM):高密度実装と製造難題品の受託に強み
株式会社日本抵抗器製作所(JRM)は、高密度な実装や他社が敬遠するような製造難題品に果敢に挑戦する企業です。
富山県が主催するT-Messeなどの出展者情報において、「高密度実装電子回路」「小ロットや製造難題品の受託」と力強く明記されているためです。
昨今の電子機器は小型化が進んでおり、限られた基板面積に極小の部品を高密度に実装する技術が不可欠となっています。
JRMであれば、最新の設備と卓越した職人技により、そのようなシビアな条件の小ロット製造でも高品質に仕上げることが可能です。
微細な部品が密集する基板の試作や、製造上のハードルが高い案件の委託先として、第一候補となる企業です。
住所:富山県南砺市北野2315 電話番号:0763-62-1180
公式URL:https://www.jrm.co.jp/ (会社概要: https://www.jrm.co.jp/company/)
基板実装の試作を成功させるための外注先選びのポイント
試作や小ロットの基板実装を依頼する際、会社選びで失敗しないためにはいくつかの重要なポイントがあります。
単に「小ロット対応可能」という言葉だけでなく、自社のプロジェクトの性質に合った技術力とサポート体制を持っているかを見極める必要があるからです。
具体的には、以下の3つのポイントを意識して問い合わせを行ってみてください。
1つ目は、手半田(手作業での実装)の技術力とマウンター(自動実装機)の使い分けが適切にできるかという点です。
2つ目は、部品の調達から依頼できるか、あるいは自社からの支給(持ち込み)に柔軟に対応してくれるかという点です。
3つ目は、試作段階で発覚した基板設計の不具合に対して、専門的なフィードバックや改善提案を行ってくれるかという点です。
これらのポイントを初回打ち合わせ時に確認することで、単なる下請けではなく、開発を加速させる真のパートナーを見つけ出すことができます。
基板実装の試作・小ロットに関するよくある質問(FAQ)
基板実装の試作や小ロット外注に関して、お客様からよく寄せられる疑問とその回答をまとめました。
Q. 「1枚から対応可能」とありますが、本当に1枚だけでも嫌がられませんか?
A. はい、この記事でご紹介している企業(特に浅生電子工業有限会社など)は、開発支援の一環として1枚からの試作を公式に歓迎しています。 将来的な量産を見据えたお付き合いの第一歩として、お気軽にご相談ください。
Q. 試作の場合、部品はすべてこちらで揃えて支給する必要がありますか?
A. 企業によって対応は異なりますが、多くの企業では「部品の全支給」「部分的な支給」「実装会社での全調達」のいずれにも対応しています。 入手困難な特殊部品のみを支給し、汎用部品は調達をお任せするといった柔軟な対応が可能な場合が多いです。
Q. 回路図やガーバーデータが完全に固まっていなくても相談できますか?
A. 可能です。 むしろ、設計の早い段階で製造ラインの要件(DFM:製造容易性設計)について実装会社からアドバイスをもらうことで、手戻りを防ぎコストを下げる結果に繋がります。
まとめ:富山県の技術力を活かしてプロジェクトを成功に導こう
本記事では、富山県内で基板実装の試作や小ロット対応に強みを持つ企業4社をご紹介しました。
新しい製品開発を成功させるためには、小回りが利き、確かな技術力で試作を支えてくれる実装会社の存在が不可欠です。
浅生電子工業の1枚からの柔軟性、東和エンジニアリングの組立までの一貫体制、シキノハイテックの少量多品種への専門性、日本抵抗器製作所の高密度実装技術など、各社には素晴らしい特徴があります。
まずは自社の開発フェーズや抱えている課題を整理し、最もフィットしそうな企業へ気軽に問い合わせてみてください。
富山県が誇るものづくりの技術力が、あなたの製品開発を力強く後押ししてくれるはずです。

