

今週も残すところあとわずかとなりました。
本日は、いよいよ来週末に迫ったアナログ・デバイセズ(ADI)の価格改定への最終警告と、3月末に期限を迎える重要EOL情報、そしてコネクタ・受動部品の最新動向をまとめました。
目次
重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)
大手メーカーによる「レガシー製品の切り捨て」が加速しています。
特に産業機器や長寿命製品を設計されている方は、以下の品番リストを再度ご確認ください。
- ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
- 内容: 電源管理IC、アナログIC、および旧インターシル(Intersil)由来製品の生産終了(通知番号:PLC-250056 / PLC-250026 等)
- 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年3月30日 / 最終出荷日(LTS)2026年12月31日
- 影響品番例: ISL6258AHRTZ(バッテリー管理)、P8330-4T1NTGI(PMIC)、P9222-0AZGI(ワイヤレス給電)など。
- ソース: Renesas End-Of-Life Notice (PLC-250056)
- テキサス・インスツルメンツ (TI)
- 状況: 汎用ロジック CD4000シリーズ や LM358/LM324 などの超長寿命アナログ製品について、DIPパッケージや古いリビジョンの生産枠を段階的に廃止しています。
- 対策: 最新のプロセスを採用した「H」バージョン(例:TL072H)への設計変更が強く推奨されています。
- オンセミ (onsemi)
- 動向: 旧Fairchild由来の小信号トランジスタおよびダイオードにおいて、製造拠点の移管に伴うEOLが相次いでいます。特定の型番(2Nシリーズ等)を使用している場合は、代替品としてより省電力な最新プロセス品への切り替えが必要です。
市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報
先端部品への生産シフトの影響で、汎用部品の流通在庫が急激に減少しています。
- メモリ(DRAM / NAND)の深刻な品薄
- 状況: Samsung、SK Hynix、MicronがHBM(高帯域幅メモリ)の増産を最優先。
- 影響: 汎用 DDR4 や LPDDR4/5 の生産ラインが大幅に縮小。2026年第1四半期を通じて、産業用グレードのDRAM供給不足が常態化しており、流通在庫が払底しています。
- ソース: Memory Makers Prioritize HBM Over Standard DRAM – TrendForce
- パワー半導体 (SiC MOSFET)
- 状況: EV急速充電器および電力インフラ向け需要が突出。Wolfspeed や Infineon の特定品番において、リードタイムが依然として30週〜40週と高止まりしています。
価格高騰トレンド
来月2月1日から、アナログIC市場に「値上げの波」が押し寄せます。
- アナログ・デバイセズ (ADI): 2月1日より最大30%の値上げ
- 内容: 2026年2月1日 出荷分より、ほぼ全製品を対象とした大幅な価格改定。
- 詳細: 標準品(10〜15%)、産業用(15%)、軍用/宇宙用(最大30%)の値上げ。
- 警告: 残り1週間となりました。1月中の発注分のみ旧価格が適用されるケースが多いため、未発注分は至急手配してください。
- ソース: ADI Plans 10-30% Price Hike from Feb 2026 – TrendForce
- コネクタ・受動部品
- 動向: 銅合金や樹脂材料のコスト上昇を受け、TE Connectivity や JST などの主要コネクタメーカーが、次四半期からの段階的な価格転嫁(3〜8%程度)を代理店に打診し始めています。
今日のまとめと推奨アクション
本日の最優先アクションは、「ADI製品の駆け込み発注」と「3月末ルネサスLTBの最終数量算出」です。
- ADI製品の在庫確保: 2月1日の値上げまであと1週間です。特に MAXシリーズ や LTシリーズ などの高価格帯アナログICを使用している場合、1月中に発注を確定させるメリットは非常に大きいです。
- ルネサスLTBの意思決定: 3月30日の期限に向け、BOM(部品表)を再チェックし、保守用を含めた最終発注数量(LTB数量)を今週末中に確定させてください。
- 代替品(互換品)の選定: EOLが確定している汎用ロジックなどは、東芝やNexperiaなどの継続供給品への置き換え評価を即座に開始してください。






