【2026年1月29日】半導体・電子部品市場レポート:ADI値上げまで残り3日&基板コスト増への最終通告

今朝のニュースは、2月1日から実施されるアナログ・デバイセズ(ADI)の大幅値上げ直前の最終確認と、基板製造コストを直撃する材料メーカー各社の値上げ動向をまとめました。

目次

重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

昨年末から段階的に発表されていたEOL通知が、流通在庫の「在庫限り」ステータスに反映され始めています。

特に以下の製品をご使用中の方は、至急BOM(部品表)をチェックしてください。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
    • 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年3月30日 / 最終出荷日(LTS)2026年12月31日
    • 影響品番: ISL6258AHRTZ(バッテリー管理IC)、P8330-4T1NTGI(PMIC)、P9222-0AZGI(ワイヤレス給電)など。
    • 状況: 旧インターシル由来の産業用アナログICが中心です。後継品がない場合、基板改修を伴う代替選定が必要になります。
  • シーラス・ロジック (Cirrus Logic)
    • 内容: オーディオ用IC WM8524WM8904 シリーズなどの生産終了(2026年1月発表)。
    • 状況: 製造ラインの集約によるものです。民生用・産業用オーディオ機器の設計担当者は、早急な代替チップ(ESSやTI製など)の評価が求められています。
  • テキサス・インスツルメンツ (TI)
    • 動向: 汎用ロジック CD4000シリーズ および LM358/LM324 などの旧パッケージ品(特にDIP)。
    • 状況: 最新の「H」や「B」リビジョンへの集約が進んでおり、レガシーなパッケージの入手性が急激に悪化しています。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバーとEVインフラへの投資集中が、汎用部品の生産枠を圧迫し続けています。

  • DRAM(DDR4 / LPDDR4)の深刻な品薄
    • 状況: SamsungおよびSK HynixがHBM3E/HBM4(高帯域幅メモリ)の増産にリソースを集中。
    • 影響: これにより汎用DDR4の供給が極めて不安定となり、リードタイムは 22週〜28週 まで延伸。2026年Q1の契約価格は 前期比で最大60%上昇 するとの予測(TrendForce)が現実味を帯びています。
  • パワー半導体 (SiC MOSFET)
    • 状況: EV急速充電器向けの需要が突出。WolfspeedInfineon の特定品番において、リードタイムが依然として30週以上の高止まりとなっています。

価格高騰トレンド:実装業界を揺るがすコスト増

今週、最も注目すべきは半導体のみならず「基板材料」の歴史的な価格改定です。

  • アナログ・デバイセズ (ADI): 2月1日より最大30%の値上げ
    • 内容: あと3日です。ほぼ全製品を対象に 10〜30%の値上げ を断行。
    • 対策: 本日中に代理店へ注文を確定させることを強く推奨します。
  • 基板材料(CCL)の30%値上げ
    • メーカー: レゾナック(旧昭和電工)
    • 内容: 3月1日出荷分より銅張積層板(CCL)およびプリプレグを 30%値上げ
    • 連鎖反応: 他の材料メーカー(南亜、解特、キングボード等)も追随しており、基板単価そのものが3月以降、2桁パーセント上昇するリスクが高まっています。

【本日の推奨アクション】

  1. ADI製品の最終発注: 値上げまで残り72時間を切りました。未発注分は即座に手配してください。
  2. 基板メーカーとの価格交渉: レゾナック等の3月値上げを前に、基板単価の固定や先行発注について、基板工場と協議を開始してください。
  3. レガシー半導体の代替選定: 3月30日に受注期限を迎えるルネサス製品、およびシーラス・ロジック製品のBOM(部品表)確認を完了させてください。

スポンサードリンク




この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次