
広島県で基板実装やEMS(電子機器受託製造)を依頼できる会社を探しているあなたへ。
「どこに頼めばいいかわからない」 「試作1枚から対応してもらえるか不安」 「車載対応できる会社はあるのか」
こういった疑問を、この記事で一気に解決します。
広島県は自動車産業の一大集積地として知られており、マツダをはじめとする大手メーカーのサプライチェーンを支える電子機器製造企業が県内各地に存在しています。
IATF16949(車載品質管理規格)に対応した量産工場から、試作1枚から受け付ける小回りの利く実装専業メーカーまで、実に多様な選択肢があります。
この記事では、広島県内に製造拠点を持つ基板実装会社・EMS工場を13社、エリア別・特徴別に徹底的に解説します。
発注前の比較検討にそのままお使いいただける情報を、業界の現場感覚を交えてお届けします。
広島県で基板実装・EMSを依頼するメリットとは
広島県は、西日本有数の製造業集積地です。
電子機器製造の受託(EMS)という観点でも、全国と比較して際立った特徴があります。
まず、自動車産業の集積による品質水準の高さが挙げられます。
マツダの本拠地であることから、県内の多くのEMS企業が車載品質規格(IATF16949)への対応経験を持っています。
車載向け基板は、民生機器と比べて耐環境性・信頼性・トレーサビリティの要求が格段に厳しくなります。
こうした高い品質水準を日常的にこなしている工場が複数存在するのは、広島県ならではの強みです。
また、東広島市・福山市・北広島町など、県内各地に工業団地が整備されており、製造環境のインフラが充実しています。
中国自動車道・山陽自動車道・西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の交差する物流拠点でもあることから、納品・調達の利便性も高い地域です。
さらに近年は、IoT・医療機器・航空宇宙分野向けの高精度実装ニーズにも対応できる企業が増えており、広島県のEMSレベルは着実に進化しています。
広島県の基板実装・EMS企業を選ぶ際の重要な視点
会社を選ぶ前に、押さえておくべきポイントが4つあります。
この4点を整理しておくだけで、問い合わせ時のミスマッチが大幅に減ります。
対応ロット数と生産規模
試作1枚から依頼したいのか、月産数千枚の量産体制が必要なのかによって、向くべき工場が変わります。
小ロット・多品種に特化した企業は、治工具費や段取り費用を抑えた柔軟な対応が可能です。
逆に量産志向の工場は、ライン効率を最大化するために、ある程度のロット数を前提とした体制を取っています。
試作フェーズと量産フェーズで発注先を変えるケースも少なくありません。
まず「今、何枚を目標に動いているか」を明確にしてから会社選定に入るのが、失敗しない基本です。
品質規格・認証の有無
業界別に求められる品質規格が異なります。
車載向けであればIATF16949、医療機器向けであればISO13485、一般産業機器であればISO9001が主要な指標となります。
認証取得の有無だけでなく、取得後の運用実績・監査対応の成熟度まで確認することが重要です。
認証を「持っているだけ」の工場と、日常的に規格に基づいて品質管理を回している工場では、現場の品質水準に大きな差があります。
一貫対応の範囲
「部品実装だけ依頼したい」のか「設計・部品調達・実装・検査・組立まで全部まとめて任せたい」のかによって、最適な会社は変わります。
設計からのワンストップ対応ができる企業は、仕様変更への対応が速く、工程間のすり合わせコストも低減できます。
一方、実装専業の工場は、価格競争力とスループットの高さを武器にしています。
自社の調達・設計体制と照らし合わせて、どこまでを外部に委ねるかを事前に決めておきましょう。
部品調達力
EMSにおいて、部品調達は品質・納期・コストの全てに直結するプロセスです。
特に昨今の半導体不足・電子部品不足の影響で、「実装技術はあるが部品が調達できない」という事態が頻発しています。
50社以上の調達先ネットワークを持つ企業や、電子部品商社を兼業している企業は、入手困難部品の代替提案や緊急調達において大きなアドバンテージを持ちます。
【広島・東広島エリア】基板実装・EMS企業6社
広島市から東広島市にかけてのエリアは、EMSの中核企業が集中するゾーンです。
研究機関・大学との連携が活発な東広島市は、試作・開発フェーズの案件が多く、小ロット対応力の高い企業が揃っています。
株式会社ハイブリッド(東広島市)
広島県内の基板実装企業の中で、設備規模・対応力・品質水準のバランスが特に高いレベルにある企業です。
1980年の設立から約45年、SMT(表面実装)から挿入実装・完成品組立まで一貫した生産体制を持ち続けています。
クリーン工場(ISOクラス8)を完備しており、精密電子機器や光学部品の組立にも対応可能です。
ISO9001・ISO14001を取得しており、品質管理と環境管理を両立した現場運営が実践されています。
最短7時間での納入実績を持つスピード感も、緊急案件が多い開発現場からの支持を集める理由の一つです。
従業員111名(2024年度)という規模感は、大手の量産案件にも小口の試作案件にも柔軟に対応できる、ちょうどよいバランスです。
住所:〒739-2102 広島県東広島市高屋町杵原1834-2 TEL:082-434-4555 公式サイト:http://www.hyb.co.jp/
シグマー電機工業株式会社(広島市安佐北区)
1967年創業という長い歴史を持つ、広島市安佐北区の基板実装・組立企業です。
各種基板部品の実装・組立を主力とし、40数年にわたって多種多様な製品の小ロット対応と自社一貫生産体制を維持してきました。
近年はLED製品の開発・製造にも積極的に取り組んでおり、地球環境への配慮を事業戦略に取り込んでいます。
試作から小ロット量産まで、「1枚からでも丁寧に対応してほしい」というニーズに応えてきた実績が、長年の信頼の基盤となっています。
住所:〒739-1752 広島市安佐北区上深川町958 TEL:082-844-1096 公式サイト:http://www.siguma-e.jp/
株式会社サン・テクトロ(広島市安芸区)
日本製鋼所(JSW)グループの一員として、1990年に設立された電子機器製造企業です。
防衛関連製品の電装品組立試験チームが独立・分社化した経緯を持ち、極めて高い信頼性と耐環境性が要求される防衛機器分野で技術を磨いてきました。
プリント基板・制御盤・スリップリング・ケーブルASSYなど、電装品設計から製造・品質保証・アフターサービスまでを一貫して自社内で行う体制が最大の特徴です。
温湿度・耐水・振動・衝撃・EMCなどの環境試験設備を自社保有しており、信頼性評価まで含めたソリューション提供が可能です。
産業機器向けには射出成型機用コントローラ・モータ駆動用サーボアンプ・インバータの設計・製造も手掛けており、パワーエレクトロニクス分野での技術蓄積も深いです。
従業員103名。多品種少量生産とトータルソリューションを強みとしています。
住所:〒736-0082 広島市安芸区船越南1-6-1 TEL:082-824-3881 公式サイト:https://www.suntec-jsw.co.jp/
共和電子株式会社(広島市中区)
電子部品商社としての調達機能と、基板実装サービスを組み合わせた独自のビジネスモデルを持つ企業です。
商社として培った幅広い仕入先ネットワークを活かし、部品の入手困難な案件やコスト圧縮が求められるプロジェクトに強みを発揮します。
「部品が集まらないから実装が進まない」という現場のボトルネックに対して、調達と実装を一元管理することで解消できる体制は、EMSの発注先として唯一無二の価値を持ちます。
住所:〒730-0801 広島市中区寺町5-20 TEL:082-295-2145 公式サイト:http://www.kyouwadenshi.co.jp/
有限会社トラストライン(広島市安佐南区)
2004年設立、広島市安佐南区に拠点を置く電気機器・部品製造企業です。
基板実装・ケーブル加工に加え、組み込みデバイスドライバ開発・システム開発まで一貫して対応できる点が、同社の特色です。
自社製品の70%を社内製造し、完成品の検査は全数社内実施という徹底した品質へのこだわりが、顧客からの信頼につながっています。
「ひろしま企業健康宣言 健康づくり優良事業所 ゴールドの認定」を受けており、社員の働きやすさへの取り組みも評価されています。
ハード(基板・実装)とソフト(ドライバ・システム)の両面をカバーできる実装企業は決して多くありません。
IoT機器やスマートデバイスの開発など、ハード・ソフト一体型のプロジェクトに最適なパートナーです。
住所:〒731-0153 広島市安佐南区安東2丁目5番11号 TEL:082-832-7200 公式サイト:https://www.trustline.jp/
日東電装有限会社(広島県)
1961年創業という、広島県内で最も長い歴史を持つ基板実装関連企業の一つです。
もともとは自動車電装品の販売・取付・修理からスタートし、1975年に矢田製造事業所を新設。
その後、時代のニーズに合わせて電子回路基板製造サービスへと事業を進化させ、現在では回路設計・部材調達・実装・検査・納品までのワンストップ対応を実現しています。
特筆すべきは、自社開発の検査機による全数検査体制です。
外部の汎用検査機ではなく、自社で開発した検査機を使うことで、自社製品の特性に合わせた精度の高い検査が可能になっています。
表面実装・挿入実装・混載実装のすべてに対応しており、従業員56名という規模ながら幅広い要件をカバーします。
公式サイト:https://www.sun-east.co.jp/
【福山エリア(備後地域)】基板実装・EMS企業5社
福山市を中心とする備後地域は、ものづくり産業の集積地として長い歴史を持つエリアです。
繊維・鉄鋼・化学などの伝統産業と並んで、電子機器製造業も数多く根付いており、産業機器・民生機器の基板実装を支える企業が複数存在します。
エクセル株式会社(福山市)
1986年設立、従業員58名の基板実装専業EMS企業です。
福山市神辺町の工業団地に拠点を置き、多品種少量生産を得意とする柔軟な製造体制が強みです。
試作から量産まで一貫して対応できる体制を整えており、「まず試作で動作確認したい」という開発初期フェーズから、「安定した量産体制に移行したい」という成熟フェーズまで、一社で伴走できます。
SMT(表面実装)・DIP(挿入実装)・混載実装に対応しており、業種を問わず幅広い基板に対応しています。
住所:〒720-2113 広島県福山市神辺町旭丘47-6 TEL:084-965-1331 公式サイト:https://excel-inc.jp/
株式会社石井表記(福山市)
1963年設立、東証スタンダード上場企業(資本金3億円、従業員314名)という規模を誇る、福山市を代表する電子機器製造企業です。
プリント基板製造装置メーカーとして業界内に高い知名度を持つと同時に、自社でも高度な基板実装サービスを展開しているユニークな存在です。
装置メーカーとしての深い知見が、実装現場のプロセス管理・品質管理に活かされており、技術水準の高さは折り紙付きです。
大規模な量産案件から、精密・高密度実装が求められる産業用途まで、幅広いニーズに応えることができます。
東証スタンダード上場企業であることは、財務の透明性・継続性という観点でも、長期パートナーを選ぶ際の安心材料になります。
住所:〒720-2113 広島県福山市神辺町旭丘5番地 TEL:084-960-1200 公式サイト:https://www.ishiihyoki.co.jp/
株式会社福山工作所(福山市)
福山市曙町に拠点を置く、電子機器・プリント基板の実装・組立加工企業です。
フロー実装・SMT・手挿実装に対応しており、産業機器向けを中心とした各種電子機器の受託製造を手掛けています。
地域に根付いた製造企業として、長年にわたって安定した品質と納期の実績を積み重ねてきた信頼感があります。
住所:〒721-0952 広島県福山市曙町1-4-19 TEL:084-953-0391 公式サイト:http://www.f-kousaku.co.jp/
福山電子株式会社(福山市)
1984年設立、従業員56名のSMT(表面実装)専業企業です。
福山市水呑町に工場を持ち、産業機器・民生機器向けの基板実装を主力事業としています。
表面実装技術に特化した専業体制は、SMT工程の品質と効率において高い競争力を持ちます。
「SMTだけを大量・高精度で安定してこなしたい」というニーズに応えられる、信頼性の高い実装専業企業です。
住所:〒720-0832 広島県福山市水呑町194番地の1 TEL:084-956-1122 公式サイト:http://www.f-e-c.sakura.ne.jp/
キング工業株式会社(福山市)
福山市坪生町に拠点を置く、プリント基板実装専門企業です。
SMT・DIP実装から組立加工まで手掛けており、産業機器・制御機器分野の基板実装を中心に受託しています。
地域密着型の製造拠点として、細かな仕様変更や急ぎの案件にも柔軟に対応できる体制を整えています。
住所:〒721-0904 広島県福山市坪生町南2-9-21 TEL:084-948-1007 公式サイト:http://king-kogyo.co.jp/
【県北・北広島エリア】基板実装・EMS企業2社
広島県の北部エリアは、大自然に囲まれた静かな環境の中に、高い技術力を持つ製造企業が点在する、知る人ぞ知る電子機器製造の拠点です。
NSウエスト株式会社(庄原市)
日本精機グループに属する製造企業として、庄原市新庄町に拠点を置いています。
車載用メーター・HUD(ヘッドアップディスプレイ)・各種計器類の基板実装・組立を、世界基準の品質管理体制のもとで行っています。
マツダ・トヨタ・ダイハツ・スズキといった大手自動車メーカーとの取引実績を持ち、IATF16949準拠の品質管理が日常的に機能していることを意味します。
HUDのような高度な光学・電子複合製品の実装経験は、一般の実装企業では容易に蓄積できない専門的なノウハウです。
車載電子機器の設計・開発段階から量産まで対応可能な体制は、自動車サプライヤーにとって極めて頼りになる存在です。
広島営業所(広島市中区)も設けており、都市部からの問い合わせや打ち合わせにも対応しています。
住所:〒727-0004 広島県庄原市新庄町366-2
TEL:0824-72-2033
公式サイト:https://www.nswest.co.jp/
オオアサ電子株式会社(北広島町)
広島県山県郡北広島町大朝という、中国山地の山あいに本社・工場を構えながら、音響・映像・医療機器分野のEMSで全国的な知名度を誇る、ユニークな存在感を持つ企業です。
1983年設立。液晶表示素子の製造・小型電源装置・バックライト装置などの自社製品製造と、外部メーカーからの受託製造(EMS)の両輪で事業を展開しています。
EMSにおいては、音響・映像機器や医療機器など、難易度の高い精密電子機器の受託製造を得意としており、「難しい案件ほどオオアサ電子へ」というブランドが業界内に浸透しています。
また、自社オーディオブランド「Egretta(エグレッタ)」を立ち上げ、全方位型スピーカーなどの高品質音響製品を開発・販売しているという、EMSメーカーとしては異色の一面も持ちます。
自社ブランドを持つことは、製品開発のプロセスを経験していることを意味します。
設計・製造・品質保証・マーケティングまで一気通貫で経験しているEMSメーカーは、発注者の立場から見ても、製品化に向けた提案力が高い傾向があります。
住所:〒731-2104 広島県山県郡北広島町大朝3817-10
TEL:0826-82-3636
公式サイト:https://www.oasa-elec.co.jp/
広島県の基板実装・EMS企業 比較一覧表
各社の特徴を一覧で把握できるよう、以下にまとめます。
| 企業名 | エリア | 主な強み | 対応ロット | 電話番号 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社ハイブリッド | 東広島市 | 一貫生産・クリーン工場・短納期 | 試作〜量産 | 082-434-4555 |
| シグマー電機工業株式会社 | 広島市安佐北区 | 小ロット対応・LED製品開発 | 小ロット中心 | 082-844-1096 |
| 株式会社サン・テクトロ | 広島市安芸区 | 防衛・産業機器・環境試験設備 | 多品種少量 | 082-824-3881 |
| 共和電子株式会社 | 広島市中区 | 商社機能・部品調達力 | 小〜中ロット | 082-295-2145 |
| 有限会社トラストライン | 広島市安佐南区 | ハード+ソフト一体対応 | 小〜中ロット | 082-832-7200 |
| 日東電装有限会社 | 広島県 | 設計〜全数検査ワンストップ | 小〜中ロット | 公式サイト参照 |
| エクセル株式会社 | 福山市 | 多品種少量・試作から量産 | 試作〜量産 | 084-965-1331 |
| 株式会社石井表記 | 福山市 | 上場企業・装置メーカー品質 | 中〜大ロット | 084-960-1200 |
| 株式会社福山工作所 | 福山市 | 実装・組立加工の安定品質 | 中ロット中心 | 084-953-0391 |
| 福山電子株式会社 | 福山市 | SMT専業・高効率実装 | 中〜大ロット | 084-956-1122 |
| キング工業株式会社 | 福山市 | 地域密着・柔軟対応 | 小〜中ロット | 084-948-1007 |
| NSウエスト株式会社 | 庄原市 | 車載・IATF16949・HUD実装 | 量産中心 | 0824-72-2033 |
| オオアサ電子株式会社 | 北広島町 | 音響・映像・医療EMS・液晶製造 | 試作〜量産 | 0826-82-3636 |
基板実装の発注前に確認すべき5つのチェックリスト
長年、電子機器製造の現場に携わってきた経験から言うと、初回発注で失敗するパターンはほぼ共通しています。
「安ければいい」「近ければいい」という基準だけで会社を選んでしまい、後になって品質トラブルや納期遅延に悩まされるケースが、残念ながら後を絶ちません。
以下の5点を、問い合わせ前に必ず確認することをおすすめします。
- 必要な品質規格(ISO9001・IATF16949・ISO13485等)を取得しているか
- 希望ロット数に対応しているか(最小ロット・最大ロットの両方を確認)
- 部品の供給形態(支給か調達代行か)に対応しているか
- 試作から量産への移行サポートがあるか
- 検査体制(AOI・X線・インサーキットテスタ等)が自社要件を満たすか
この5点を明確にした上で問い合わせると、商談のスピードが大幅に上がります。
基板実装の品質を左右する「はんだ付け」の基礎知識
発注側のエンジニアやバイヤーが、実装の品質を正しく評価するために最低限知っておくべき知識として、はんだ付けのプロセスを押さえておくことが重要です。
現在の基板実装で主流となっているのは、鉛フリーはんだです。
2006年にEU(欧州連合)で施行されたRoHS指令(特定有害物質の使用制限指令)を契機に、電子機器製造の世界では鉛フリーはんだへの移行が急速に進みました。
詳しくはEUの公式情報(https://environment.ec.europa.eu/topics/waste-and-recycling/rohs-directive_en)を参照できます。
一方、軍事・航空・医療の一部分野では、信頼性の観点から今でも共晶はんだ(有鉛)が用いられています。
有鉛と鉛フリーのラインを完全分離して管理している工場かどうかは、混入リスクを防ぐ観点で非常に重要な確認事項です。
また、IPC(米国電子工業会)が策定したIPC-A-610(電子組立品の受け入れ基準)は、はんだ付け品質の世界標準として広く使われています。
発注先の工場がIPC基準に準拠した検査・合否判定を行っているかどうかを確認することは、品質トラブルを未然に防ぐための有効な手段です。
EMS発注における「見積もり精度」を高めるコツ
見積もりを依頼する際に提出する情報の質が、そのまま見積もり精度に直結します。
できる限り以下の資料を揃えた上で依頼することで、実態に即した正確な見積もりが得られます。
ガーバーデータ(基板設計データ)は必須です。
部品表(BOM:Bill of Materials)も欠かせません。
数量・ロット数の見込み(試作は何枚、量産は何枚を想定しているか)を明示することも重要です。
はんだの種類(鉛フリー・有鉛)、表面処理の指定も明記してください。
検査の要件(AOI必須か、X線検査が必要か等)も合わせて伝えましょう。
これらの情報が不足している状態で問い合わせると、工場側は概算を出すことしかできず、実際の受注後に追加費用が発生するリスクが高まります。
「まず見積もりだけ」という姿勢でも構いませんが、上記の情報を最初から揃えて提出することが、双方にとってのムダを減らす最善策です。
広島県の基板実装・EMS市場の今後の展望
広島県の電子機器製造業は、2026年以降も複数のメガトレンドに後押しされて成長が期待される分野です。
まず、EV(電気自動車)・自動運転の普及加速に伴い、車載電子機器の搭載点数・複雑性が急増しています。
マツダをはじめとする広島の自動車メーカーが電動化戦略を加速させる中、車載向け基板実装の需要は今後も拡大が見込まれます。
次に、医療機器・ヘルスケア分野の電子化が進んでいます。
高齢化社会の進展に伴い、医療機器・ウェアラブルデバイス・遠隔医療機器の市場が急成長しており、これに対応できる高品質なEMSの需要は全国的に高まっています。
さらに、国内回帰(オンショアリング)の動きが活発化しています。
コロナ禍以降、海外サプライチェーンのリスクが顕在化したことで、国内EMSへの発注回帰が加速しました。
広島県内のEMS企業にとって、これは大きなビジネスチャンスです。
AI・IoT機器の急速な普及も見逃せません。
スマート工場・スマートシティの実現に向けたIoTデバイスの普及は、小ロット・多品種・短納期対応という広島県内の実装企業が得意とする分野と完全に合致しています。
こうした市場トレンドを背景に、広島県の基板実装・EMS産業は、製造業の未来を支える重要なインフラとして、その存在感をさらに高めていくことは間違いありません。
まとめ:広島県の基板実装・EMS工場、選び方の最終指針
広島県内には、試作1枚から量産まで、車載・医療・産業機器・音響映像まで、様々な用途・ロット・品質水準に対応できるEMS企業が13社存在します。
エリア別に整理すると、広島・東広島エリアに開発フェーズに強い企業が集中し、福山エリアに量産・安定供給に強い企業が揃い、県北エリアに高品質・高難度案件を得意とする企業があるという構造が見えてきます。
最終的な選び方の基準は、「自社の要件とのマッチング」に尽きます。
ロット数・品質規格・対応工程・部品調達力・納期要件、この5軸で候補を絞り込み、複数社に見積もり依頼をして比較検討することが、最良のパートナーを見つける最短経路です。
この記事が、広島県での基板実装・EMS発注の最初の一歩として、少しでも役立てば幸いです。








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