【2026年1月20日】半導体・電子部品市場レポート:1月末の駆け込み需要とレガシー品の最終供給アラート

今週は、2月に控えた大手アナログメーカーの大幅値上げに向けた最終調整と、3月に受注期限(LTB)を迎える重要部品の再確認が必須のタイミングです。

基板実装における調達リスク管理にお役立てください。

目次

重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

大手メーカーによる製品ラインナップの集約が加速しており、特に産業機器向けで長年使われてきた部品のEOLが目立っています。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
    • 内容: 特定の電源管理IC、アナログIC、および旧インターシル由来製品の生産終了(通知番号:PLC-250056 / PLC-250026 等)
    • 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年3月30日 / 最終出荷日(LTS)2026年12月31日
    • 影響品番例: ISL6258AHRTZ(バッテリー管理)、P8330-4T1NTGI(PMIC)、P9222-0AZGI(ワイヤレス給電)など。
    • ソース: Renesas End-Of-Life Notice (PLC-250056)
  • テキサス・インスツルメンツ (TI) / オンセミ (onsemi)
    • 状況: レガシーな小信号トランジスタおよび汎用ロジック(CD4000シリーズ等)の旧パッケージ品(特にDIPや一部の旧SOIC)の供給制限が続いています。
    • 対策: 最新のプロセスを採用した「H」バージョンや、最新パッケージへの設計変更が強く推奨されています。
  • アナログ・デバイセズ (ADI) / 旧Maxim
    • 状況: 製造拠点の移管に伴い、特定の旧世代パッケージを採用した型番が順次EOL対象にリストアップされています。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバーおよび自動車産業のリソース独占が、他の汎用部品の生産枠を圧迫し続けています。

  • メモリ(DRAM / NAND)の深刻な品薄
    • 状況: SamsungおよびSK HynixがHBM(高帯域幅メモリ)への増産を最優先している影響で、汎用 DDR4LPDDR4/5 の生産枠が大幅に削られています。
    • 影響: 2026年第1四半期(1Q)を通じて、サーバーおよび産業用グレードのDRAM供給不足が深刻化しており、流通在庫が急速に減少しています。
    • ソース: Memory Makers Prioritize HBM Over Standard DRAM – TrendForce
  • パワー半導体 (SiC MOSFET)
    • 状況: EV急速充電器および電力インフラ向け需要が突出しており、WolfspeedInfineon の特定品番において、リードタイムが30週〜40週の高止まりを見せています。

価格高騰トレンド

原材料価格の上昇と各社の価格戦略により、2026年Q1は「値上げの第一波」となっています。

  • アナログ・デバイセズ (ADI): 2月1日より最大30%の値上げ
  • メモリ契約価格の急騰予測
    • 動向: 2026年1月〜3月期のDRAM契約価格は、前期比で最大 60%近く上昇 するとの予測が出ており、既にスポット市場の価格を押し上げています。

今日のまとめと推奨アクション

本日の最優先アクションは、「2月1日のADI値上げ前の最終手配」「3月末のルネサスLTB期限への準備」です。

  1. ADI製品の確保: 2月1日の価格改定まで残り10日余りとなりました。現在設計中のものや、今年度中に必要な在庫は、今週中に発注を確定させることを推奨します。
  2. ルネサスLTBの意思決定: 3月30日の期限に向け、BOM(部品表)上の対象品番を再度洗い出し、保守用を含めた最終発注数量の算出を開始してください。
  3. DRAM/SSDの早期手配: 価格上昇の勢いが強いため、第2四半期(4月〜6月)までの必要量を早めに確保する検討をしてください。

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