

今朝のニュースは、2月1日付で発効されたアナログIC大手の価格改定による混乱と、AIサーバー向けへのリソース集中が「自動車・産業機器向け」を本格的に圧迫し始めたメモリ市場の動向が中心です。
目次
重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)
大手メーカー各社による「レガシー製品(成熟ノード)」の整理が、2026年度の事業計画に合わせて加速しています。
- ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
- 最新通知 (PLC250055): 2026年1月1日付で、センサーインターフェースIC(ZSSC3016, ZSSC3026, ZSSC3036 シリーズ等)の生産終了プロセスが開始されました。
- 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年6月30日 / 最終出荷日(LTS)2027年6月30日。
- 継続アラート: パワーマネジメントIC P8330-4T1NTGI やワイヤレス給電IC P9222 シリーズの受注期限は 3月30日 です。残り2ヶ月を切りました。
- ソース: Renesas PLC#250055 / PLC#250026
- Central Semiconductor
- パッケージ廃止: SOD-323 および SOT-523 パッケージを採用した全デバイスが正式にEOLとなりました(通知日:2026年1月14日)。
- 影響: 汎用ダイオードやトランジスタが対象です。これらを使用している基板は、後継パッケージへの設計変更が必須となります。
- ソース: Central Semiconductor PDN01277
市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報
AIサーバーとデータセンターの需要が、供給網全体の「優先順位」を塗り替えています。
- メモリ(DRAM / DDR4): 深刻な割当制(アロケーション)への移行
- 状況: Samsung、SK Hynix、Micronの3社が、AIサーバー用HBM(高帯域幅メモリ)への生産シフトを強化。
- 影響: 汎用 DDR4 の供給が極めて限定的となり、リードタイムは 58週 を超えるケースも報じられています。
- 予測: 2026年中に世界のメモリ容量の70%がデータセンターに吸い込まれると予測されており、自動車や一般産業機器向けの「割当」が激減しています。
- ソース: Tom’s Hardware / Fusion Worldwide 2026 Report
- 受動部品 (MLCC)
- 状況: 電気自動車(EV)1台あたり約10,000個のMLCCが必要とされる中、AIサーバー向け需要がこれに重なっています。
- 影響: 特定のレガシーケースサイズにおいて、リードタイムが 20週〜30週 で高止まりしています。
価格高騰トレンド:実装コストを押し上げる「ダブルパンチ」
- Analog Devices (ADI): 2月1日より最大30%の値上げ発動
- 内容: 既報の通り、昨日より新価格が適用されました。
- 詳細: 標準品(10〜15%)、産業用(15%)、軍用/宇宙用グレード(最大30%)の値上げ。
- 注意: 未出荷の注文(バックログ)に対しても新価格が適用される旨が通知されており、代理店からの再見積もりに警戒が必要です。
- 基板材料 (CCL): 歴史的な30%値上げ
- 状況: 材料大手の レゾナック(旧昭和電工) が3月1日出荷分より銅張積層板(CCL)を 30%値上げ します。
- 波及: 銅、樹脂、ガラスクロスの原材料費、および輸送費の急騰が原因です。他メーカーも追随しており、3月以降の基板調達コストは確実に2桁%上昇します。
【本日の推奨アクション】
- ルネサス製センサーICの棚卸し: 新たに対象となった ZSSC30x6シリーズ の使用状況を確認してください(LTBは6月末)。
- DDR4メモリの長期確保: 納期が1年(58週)を超えるリスクを考慮し、2026年後半から2027年前半の所要量を今すぐ確保する検討をしてください。
- 基板メーカーとの最終交渉: 3月の材料費30%アップを前に、今週中に価格ロックを伴う先行発注を完了させることを強く推奨します。







