【2026年2月4日】半導体・電子部品市場レポート:ルネサス新規EOLとメモリ「58週納期」の衝撃

今朝は、昨日までに判明した情報に加え、ルネサスによる新たなセンサー・アナログICの生産終了計画の詳細をお届けします。

メーカー公式のPCN(製品変更通知)に基づいた最新情報です。

目次

重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

大手メーカーによるポートフォリオ整理の勢いが止まりません。

昨日お伝えしたバッテリー管理ICに加え、センサーインターフェースICへの波及が確認されました。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
    • 最新通知 (PLC250055): 2026年1月1日付で発行。
    • 対象: センサーシグナルコンディショナ(SSC)IC ZSSC3016, ZSSC3026, ZSSC3036 シリーズおよびその評価ボード等。
    • 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年6月30日 / 最終出荷日(LTS)2027年6月30日。
    • 状況: これらは高精度なセンサー信号処理に広く使われている製品です。代替品(Noneとされているものが多い)の確保か、他社製(TIやADI等)への設計変更が必要になります。
    • 継続監視: 旧Intersil由来のバッテリー管理IC(ISL6258A等)の受注期限は 3月30日 です。
    • ソース: Renesas PLC250055 (2026/01/01)
  • Littelfuse (リテルヒューズ)
    • 状況: パワー半導体 XPT/X2PT IGBTダイ の供給終了に伴い、これらを使用したパワーモジュール製品の供給計画が不透明になっています。産業用インバータ等の設計担当者は、保守パーツの最終確保を検討してください。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバー需要の暴走により、汎用部品の「割当(アロケーション)」が極限状態にあります。

  • 汎用DRAM (DDR4 / LPDDR4): 納期「58週」の衝撃
    • 状況: 最新の市場調査レポート(Fusion Worldwide等)によると、大手3社(Samsung, SK Hynix, Micron)の汎用DRAMのリードタイムが 58週(1年以上) に延伸しているケースが報告されています。
    • 背景: ウェハ生産の70%がデータセンター向け(HBM等)に吸い込まれ、産業・自動車向けは「余剰枠」のみの供給となっています。
  • 受動部品 (MLCC)
    • 状況: 2026年の車載向けMLCC需要が過去最高を記録する中、TDKや村田の特定高耐圧品において、リードタイムが 24週〜30週 で完全に固定化されています。

価格高騰トレンド:実装コストを押し上げる「ダブルパンチ」

  • Analog Devices (ADI): 2月1日より最大30%の値上げ発動済み
    • 状況: 既報通り、全製品を対象とした新価格が適用されました。
    • 波及: TI(昨年末)とADIの連続値上げにより、アナログIC市場全体の価格水準が完全に一段階上がりました。未出荷分(バックログ)の価格改定について、各商社から通知が届き始めています。
  • 基板材料 (CCL): 3月の30%値上げに向けた最終カウントダウン
    • メーカー: レゾナック(旧昭和電工)
    • 内容: 3月1日 出荷分より銅張積層板(CCL)を 30%一斉値上げ
    • 背景: 銅、樹脂、ガラスクロスの原材料費、および輸送費の急騰。
    • 状況: 基板メーカー各社もこのコスト増を基板単価へ転嫁し始めています。3月以降の納品分は確実にコストアップとなります。
    • ソース: Resonac – 2026/01/16発表

【本日の推奨アクション】

  1. ルネサス「ZSSCシリーズ」の在庫確認: センサー製品を製造している場合、6月末のLTB期限に向けた所要量算出を開始してください。
  2. DDR4メモリの「2027年分」確保: 納期が1年を超えているため、2026年後半だけでなく、2027年前半の所要量を今すぐ手配することを推奨します。
  3. 基板メーカーへの現行価格での最終発注: 3月の材料費30%アップを前に、今週中に価格ロックを伴う先行発注を完了させてください。

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