

「基板を1枚だけ作って動作確認したい」「個人でも気軽に頼めるところが知りたい」
そんなときに悩むのが、どこへ発注するかです。基板プリント(プリント基板の製造)は、価格だけでなく、納期、入稿のしやすさ、問い合わせ対応、そして“1枚から本当に頼めるか”で満足度が大きく変わります。
この記事では、1枚から注文できて個人でも利用しやすい基板プリントメーカー(サービス)を厳選して5つ紹介し、失敗しない選び方と発注の流れまで、小学生でもわかる言葉でやさしく解説します。
1枚からの基板プリントで失敗しないための「選び方」5つのポイント
1枚だけの試作は、量産よりも“やり直しコスト”が重く感じやすいです。
だからこそ、メーカー選びは「安いかどうか」だけで決めないのがコツ。
たとえば、納期が読めずに週末の検証が潰れたり、入稿データの不備で差し戻しになったりすると、結局いちばん高くつきます。
ここでは、個人発注でつまずきやすい点を先回りして、5つのチェック項目にまとめます。
この記事の後半では、注文手順やよくある質問(関税・データ形式・検査)まで一気に整理するので、「初めてだけど怖くない」状態で発注できるようになります。
ポイント1:本当に「1枚から」作れるか(最小ロット表記の見方)
まず最重要は、最小ロットが“1枚”と明記されているかです。
「小ロット対応」と書いてあっても、実は5枚・10枚が最小のこともあります。
今回紹介する5社は、公式ページ上で「1枚から」や「1枚の試作から」など、1枚対応が読み取れる記載が確認できるものに絞りました。
たとえばP板.comは「安くても高品質な基板が1枚からでも製造できる」といった趣旨の記載があります。
ここで注意したいのは、「1枚から=いつでも最安」という意味ではない点です。
1枚は段取り(工程の準備)費用を分散できないため、単価は上がりがちです。
だからこそ、“1枚でも頼める”ことと、“1枚が得か”は別問題として考えましょう。
後半のFAQで「1枚だと割高?」の納得感ある判断軸も紹介します。
ポイント2:納期の読みやすさ(最短◯日と“現実の到着日”は違う)
試作で大事なのは「いつ届くか」です。
国内製造や国内発送のサービスは、通関や国際配送のブレが少ないので、個人の短期検証に向きます。
たとえばP板.comは短納期オプションの案内があり、最短対応をうたっています。
また、「最短1日」と書いてあっても、それは“工場の製造リードタイム”の意味で、実際の到着日は出荷・配送の条件で変わります。
特に、提出データが不完全だと確認待ちで止まることがあるので、納期は「発注完了→出荷→到着」の3段階で考えるのが安全です。
ポイント3:個人でも支払い・書類・問い合わせが詰まらないか
個人で困りやすいのが「支払い手段」と「問い合わせのしやすさ」です。
たとえば、P板.comは注文手順や支払い方法などをガイド化しています。
個人の場合、銀行振込よりカード決済のほうがスムーズなことも多いので、希望する支払い方法があるかを事前に確認すると安心です。
また、初回はどうしても不明点が出やすいので、フォームやサポート導線がわかりやすいサービスを選ぶと「発注が怖い」が減ります。
大事なのは、あなたの時間を守ってくれる設計になっているかどうかです。
ポイント4:対応できる基板仕様(2層/4層、サイズ、表面処理、特殊基板)
“1枚から”でも、仕様に制限が強いと作りたいものが作れません。
たとえば、放熱が必要ならメタル基板、曲げたいならフレキ、ノイズ対策なら層数やインピーダンス――など、目的で条件が変わります。
P板.comは、インピーダンス制御やビルドアップ、メタル放熱、厚銅、フレキなど幅広い製造サービスを案内しています。
一方で、個人の試作ならまずは一般的なFR-4・2層から始め、動作確認後に仕様を上げるのが王道です。
最初から背伸びしすぎると、設計ルールも厳しくなり、差し戻しが増えてしまいます。
ポイント5:入稿のしやすさ(ガーバー/ドリル/外形)と“差し戻し”対策
基板プリントは「図面」ではなく、製造用データ(多くはガーバー+ドリル)が必要です。
これが揃っていないと、確認作業が増えて納期が伸びます。よ
くあるミスは、外形レイヤーが無い、ドリルデータが無い、レジストやシルクが欠けている、ZIPにまとめ忘れる、など。
P板.comは「注文に必要なデータ」や注文方法を案内していて、初回でも迷いにくい導線があります。
最短ルートは、(1)設計ツールでDRC→(2)ガーバー出力→(3)ビューアで確認→(4)ZIP→(5)発注、です。後半では、チェックリスト形式で「これだけ見ればOK」を作ります。
結論:おすすめは“国内×1枚対応×手順が明確”から選ぶのが堅い
「1枚から」の個人試作で満足度が高いのは、だいたい次の条件が揃っているサービスです。
国内配送で到着が読みやすい/発注フォームがわかりやすい/入稿ガイドがある/問い合わせがしやすい。
もちろん海外の激安サービスも魅力ですが、まずは“詰まりにくさ”で選ぶと、結果的に試作の成功率が上がります。
この記事のおすすめ5選は、公式ページ上で1枚対応が読み取れるものを中心に選定しています。
ここから先は、各メーカーの特徴を「どんな人に向くか」まで落とし込んで紹介します。
おすすめ1:P板.com(ピーバンドットコム)|1枚から・イニシャル費無料が強い定番
P板.comは、プリント基板のネット通販として知名度が高く、必要な枚数を1枚から調達できる点や、製造にかかるイニシャル費用を無料化する考え方を前面に出しています。
さらに注文手順(登録→見積→データ提出→出荷…)がページで整理されているので、初めてでも迷子になりにくいのが安心材料です。
「個人事業主」など幅広い利用実績にも触れており、個人でも“門前払いされにくい”空気感があります。
P板.comが向く人:初めての試作で、迷わず発注したい人
P板.comが向くのは、「基板発注が初めてで、手順を手厚く案内してほしい人」です。
理由はシンプルで、初回は“設計より発注で詰まる”ことが多いからです。たとえば、見積の入力項目が多いと、それだけで心が折れます。
でもP板.comは見積・注文導線(1-Click見積など)を含む注文方法を案内しており、流れをつかみやすい。
また、P板.comは一般基板だけでなく、インピーダンス制御、ビルドアップ、メタル放熱、厚銅、フレキなど特殊基板にも触れているので、最初は2層で作って、次の改版で仕様を上げる…という“育て方”がしやすいのもメリットです。
注意点としては、仕様を盛りすぎると当然価格も上がること。
だから最初の1枚は「動けば勝ち」に寄せ、(1)部品が載る、(2)配線が通る、(3)電源が安定する、(4)最低限の信号が観測できる、をゴールにすると成功しやすいです。
P板.comのようにガイドが整っているサービスを“先生役”にして、まずは1回通してみるのが、いちばん早い上達ルートになります。
P板.comでの発注イメージ:見積→データ→出荷までを“流れ作業”にする
発注をスムーズにするコツは、「毎回同じ流れで処理する」ことです。
P板.comは注文方法のページで、登録、見積、必要データ、出荷、支払いなどを段階的に案内しています。
これを“自分の標準手順”として固定してしまうと、次回以降はほぼ迷いません。
おすすめのやり方は、(1)見積画面で仕様を最低限にする(まずは2層・標準厚み等)→(2)ガーバーをZIPにまとめる→(3)アップロード後にプレビューや確認をする→(4)必要があれば備考で伝える、の順番です。
発注で大切なのは、設計者の頭の中にある「これはこうしてほしい」を、製造側に渡せる形にすること。
外形、穴、表面処理、レジスト開口など、言葉で説明しにくいものほど、データに含めておくのが安全です。
そして最後に、到着後は必ず“受け入れ検査”をします。基板の反り、外形、穴位置、レジストずれ、シルク欠けなどを軽くチェックするだけで、次の改版の改善点がはっきりします。
後半でチェック項目もテンプレ化します。
おすすめ2:ユニクラフト|1枚から製作・イニシャル費無料をうたう国内サービス
ユニクラフトは、プリント基板の試作・製造ページで、「1枚から製作を承る」ことや、イニシャル費無料に触れています。
「10枚以下の発注が多い」といった小ロット寄りの説明もあり、個人の試作ニーズと相性が良いタイプです。
国内のサービスを軸に探している人にとって、候補として検討しやすい存在です。
ユニクラフトが向く人:1枚で試して、必要ならそのまま小ロットへ増やしたい人
ユニクラフトが向くのは、「まず1枚で動作確認し、うまくいったら10枚くらいまで増やしたい人」です。
理由は、ページ上で小ロット発注が多いことに触れており、1枚~少量の流れを想定している雰囲気があるからです。
試作は、1回で終わることのほうが少ないです。
配線を1本変えたい、コネクタを90度回したい、部品を載せ替えたい――こういう修正が出ます。
そのとき、「また頼める」「頼むのが怖くない」サービスであることが大切です。
ユニクラフトのように“1枚から”が明記されていると、心理的なハードルが下がります。
注意点として、基板製造では“仕様の言葉”がメーカーごとに少し違う場合があります。
たとえば同じ「板厚」でも選択肢の並びが違ったり、「標準」が指す表面処理が違ったりします。
初回は、メーカーの基準書や仕様説明ページをざっと読んでから見積を作るのが安心です。
分からない用語が出たら、無理に背伸びせず、標準のまま進める。これだけで失敗は減ります。
ユニクラフトでの発注を成功させるコツ:設計の“狙い”を先に決めておく
1枚試作で失敗しやすいのは、基板に「目的」が多すぎるときです。
たとえば、(1)電源も、(2)モータも、(3)無線も、(4)センサも…を全部乗せると、どれが原因で動かないのか分からなくなります。
1枚試作は、“テストのための道具”です。
なので、発注前に「今回の基板は何を確かめたいか」を1つか2つに絞りましょう。
おすすめは、(A)電源が安定するか、(B)主要ICが起動するか、(C)通信が最低限通るか、のどれかです。
もしそれが確認できたら、次の改版で周辺機能を増やす。これが最短ルートです。
ユニクラフトのページでは、1枚からの製作を受ける旨が確認でき、試作→少量の流れが作りやすい。
あとはあなた側が「確認したいこと」を整理して、余計な機能を削るだけ。発注の成功率がぐっと上がります。
おすすめ3:大特急プリント基板|最短1日・国内製造をうたう“スピード重視”
大特急プリント基板は、サイト上で「基板試作は1枚から」と明記し、さらに国内製造や短納期(最短1日)を強く打ち出しています。
「今すぐ検証して次へ進めたい」という局面では、スピードの価値が価格差を超えることがあります。
とくに個人開発は、モチベーションの波があるので、部品や基板が早く届くほど前に進みやすい。短納期の選択肢として押さえておく価値があります。
大特急プリント基板が向く人:週末や締切に合わせて“確実に前へ進めたい”人
このサービスが向くのは、「週末の作業日に間に合わせたい」「イベントや提出物の締切がある」など、とにかく日程がシビアな人です。
大特急プリント基板は、1枚から対応する旨と、短納期・国内製造を前面に出しています。
短納期のメリットは、単に早いだけではありません。
「早く届く=早く間違いに気づける」ので、試作の回転数が上がります。
たとえば、配線ミスに気づくのが2週間後か、2日後かで、学習スピードは大きく変わります。
個人開発では、この“気づきの早さ”が成果の差になります。
注意点は、短納期ほど入稿ミスのダメージが大きいこと。
差し戻しが1回入るだけで、スピードのメリットが消えます。
なので、(1)外形レイヤー、(2)ドリル、(3)表裏の向き、(4)シルク、(5)レジスト開口、(6)基準点(必要なら)を、発注前にビューアで確認してから投げるのが鉄則です。
後半に“入稿前チェック10項目”を載せます。
短納期サービスを活かす発注術:急ぐほど「標準仕様」に寄せる
急ぎのときほど、仕様を盛りたくなります。でも実は逆です。
短納期の成功率を上げるコツは、できる限り“標準仕様”に寄せること。標準の板厚、標準の表面処理、標準の色、標準のルールに合わせると、工場の流れに乗りやすくなり、確認事項も減ります。
また、急ぎ案件では「備考欄」に情報を詰めすぎないほうが良いこともあります。
文章が長いと、確認が必要になる確率が上がるからです。
備考は、製造に必要なことだけ、短く書く。
たとえば「外形はEdge.Cutsの通り」「面付け不要」「この部分は開口を広げたい」など、要点だけ。
大特急プリント基板のように短納期を売りにするサービスは、こちらの準備が整っているほど真価を発揮します。
「急いでいるから雑に投げる」ではなく、「急いでいるからこそ整えて投げる」。
これが、試作を成功させるいちばんの近道です。
おすすめ4:ネットでピーバン(Net.Pban)|CADデータアップロードで1枚から注文可能とうたうEC型
ネットでピーバンは、試作向けのプリント基板ECサイトとして、「小ロット・短納期対応で、1枚から注文可能」と案内しています。
“営業とやりとりしなくても進めたい”“アップロード中心で完結したい”という人には、EC型の導線が合いやすいです。
個人の試作は、夜や週末に進めることが多いので、オンライン完結の設計は相性が良いポイントになります。
ネットでピーバンが向く人:見積~発注を“アップロード中心”でサクッと進めたい人
ネットでピーバンは、「CADデータをアップロードするだけで簡単発注」といった趣旨の説明があり、1枚から注文可能とうたっています。
こうしたEC型の良さは、時間の制約がある個人にとって大きいです。
平日夜に少し作業して、見積だけ取って寝る。週末に部品表を整えて発注する。こういう“分割作業”がしやすいからです。
また、個人が気にするのは「何を準備すればいいかが明確かどうか」です。
入稿データの形式、注意点、基準書などが整理されていると、初回の迷いが減ります。
EC型サービスは、流れがテンプレ化されている分、慣れると速い反面、例外対応が必要な特殊仕様では戸惑うことがあります。
だからこそ、まずは一般的な2層基板で1枚試作して、サービスの“癖”を知るのがおすすめです。
注意点は、「アップロード=何でも伝わる」ではないこと。
製造側にとって必要な情報(外形、穴、層構成、表面処理など)がデータに含まれているかは、結局あなたが確認する必要があります。後半のチェックリストで、ここを確実に押さえます。
EC型で失敗しないコツ:見積入力は“最初は固定”して比較する
比較検討でよくある失敗が、サービスごとに仕様を変えてしまい、何が違う価格なのか分からなくなることです。おすすめは、最初の比較では仕様を固定すること。
たとえば「2層・板厚1.6mm・標準FR-4・標準表面処理・レジスト緑」など、王道設定で統一して、各社の見積や納期感を比べます。
ネットでピーバンのようなEC型は、入力→見積→発注の流れが短いので、この“固定比較”がやりやすい。
いったん基準ができたら、次に「板厚を薄くしたらどうなる?」「表面処理を変えたらどうなる?」と、変更点を1つずつ増やしていきます。
このやり方は、価格だけでなく、あなたの理解も育てます。「この仕様変更はコストに効く」「これは納期に効く」という感覚が身につくからです。
結果的に、2回目、3回目の試作が速くなり、失敗も減ります。
おすすめ5:ケイツー(K2)|「1枚の試作から」対応を明記し、中ロットまで視野に入る
ケイツー(K2)の製造案内ページでは、「1枚の試作から」中ロットまで対応可能と明記されています。
つまり、「まずは1枚で検証」→「うまくいったら少し多めに」までを視野に入れやすいタイプです。
個人開発でも、作品展示や頒布、研究用途などで10~数百枚が必要になることがあります。
そういうときに、“次の段階へ行ける道”が見えているサービスは安心材料になります。
K2が向く人:試作1枚から始めて、将来的に枚数を増やす可能性がある人
K2が向くのは、「今は1枚で良いが、完成したら少し多めに作りたい」人です。
ページ上で1枚の試作から幅広く対応する旨が示されており、試作だけの一発勝負ではなく、次の展開を考えやすい。
個人のプロジェクトでも、完成後に“追加で必要になる”ことがよくあります。
たとえば、壊れたときの予備、友人に配る分、イベントに出す分、研究室内で使う分などです。
そんなとき、同じ設計データで増産できる道があると、手戻りが少なくなります。
もちろん、サービスによって得意分野は違います。
短納期が強い、特殊基板が強い、ECが強い――それぞれです。
K2の強みは「1枚~中ロットまで」という幅の広さを前提にした説明があること。
だから「最初から量産メーカーに行くのは怖い」「でも後で困りたくない」という人には、検討しやすい立ち位置です。
<h3>将来増やす前提の設計・発注術:リピートしやすい“管理”を最初から作る</h3>
枚数を増やす可能性があるなら、1枚試作の時点から“管理”をしておくと後で楽になります。
具体的には、(1)基板のリビジョン(Rev.A, Rev.B)をシルクに入れる、(2)発注時の仕様(板厚、表面処理、色)をメモに残す、(3)ガーバーZIPのファイル名に日付とRevを入れる、の3つです。
これをやっておくと、「あの時どの仕様で頼んだっけ?」が消えます。
個人開発の停滞の原因は、技術力より“記録不足”であることが多いです。
特に、数か月ぶりに再開したとき、何も残っていないと、同じ調査をもう一度やる羽目になります。
K2のように1枚からの試作と、その先の枚数まで視野に入る説明があるサービスを使うなら、こちらも“増える未来”を前提にして、最初から整理しておくのが得策です。
発注の流れを完全テンプレ化:初めてでも迷わない「7ステップ」
基板プリントは、慣れればネット通販とほぼ同じです。
違いは「データの作法」があるだけ。ここをテンプレ化すれば、毎回スムーズに進められます。
P板.comなどは注文の流れ(見積→必要データ→出荷→支払い)をガイド化しているので、その構造を自分の標準手順として取り込むのがおすすめです。
以下の7ステップは、どのメーカーでもほぼ共通で使えます。
ステップ1〜3:設計チェック→ガーバー出力→ビューア確認
ステップ1:設計チェック(DRC)
設計ツール(KiCad等)でDRCを通します。
これは「線が細すぎない?」「間隔が近すぎない?」などを機械が注意してくれる機能です。
DRCでエラーが残っている状態で発注すると、製造できなかったり、できても不具合が出たりします。
ステップ2:ガーバー出力+ドリル出力
基板製造は、層ごとのデータが必要です。
最低でも、表銅、裏銅、ソルダレジスト、シルク、外形、ドリル(穴)が揃っているか確認します。
ステップ3:ビューアで確認
出力したガーバーをビューアで見て、「外形があるか」「穴が正しいか」「文字が裏返ってないか」「部品の向きが変じゃないか」を目視します。ここでの確認が、差し戻しを激減させます。
この3つが“9割”です。なぜなら、基板が届いてからの修正は遅いし高いから。
短納期サービスを使うほど、この工程の価値が上がります(差し戻し1回で全部が崩れるため)。
ステップ4〜7:ZIP→見積入力→発注→到着後チェック
ステップ4:ZIPにまとめる
多くのサービスは、ガーバー一式をZIPでアップロードします。
フォルダのままや、必要ファイルが欠けた状態は事故のもと。ファイル名の命名規則が推奨されている場合はそれに合わせます。
ステップ5:見積入力は“まず標準”
板厚・層数・表面処理・レジスト色などを選びます。初回は標準に寄せると成功率が上がります。
ステップ6:発注(備考は短く要点だけ)
伝えたいことがあるなら備考欄へ。ただし長文は確認を増やすので注意。
ステップ7:到着後チェック(軽くでいい)
外形が合っているか、穴位置がズレていないか、レジストが欠けていないか、シルクが読めるか――を軽く確認します。次回の改善点が見えるだけで、あなたの試作はどんどん速くなります。
P板.comのように注文手順が整理されているサービスは、この流れを身につけるのに向きます。
よくある質問(
最後に、検索されやすい疑問をまとめて解決します。
「基板 試作 1枚 個人」「プリント基板 1枚から 安い」などの検索意図は、だいたい“失敗したくない”に集約されます。
ここでは、あなたが安心して発注ボタンを押せるように、判断基準を言語化します。
Q1:1枚だと割高?それでも1枚で頼む価値はある?
結論、1枚は割高になりやすいです。
ただし、それでも1枚で頼む価値は普通にあります。
なぜなら、試作の目的は“量”ではなく“学び”だからです。
1枚で動作確認できれば、次の改版で無駄な出費を減らせます。
逆に、最小ロットが5枚のサービスで「どうせ5枚なら」と雑に設計すると、5枚すべてが“同じ失敗”になります。
今回のおすすめでは、P板.comが1枚対応をうたっており、必要枚数だけ作る考え方に合います。
ユニクラフトや大特急プリント基板も「1枚から」を明記しています。
つまり、「まず1枚で学ぶ」→「必要なら増やす」がやりやすい。
判断の目安はこうです。
- 目的が「配線・実装の成立確認」なら1枚で十分
- 目的が「人に配る・展示する」なら最初から複数枚もあり
- 目的が「信頼性評価(何枚か壊して検証)」なら複数枚が必要
あなたの目的が最初の2つなら、1枚対応のメリットが勝ちやすいです。
Q2:国内サービスと海外サービス、個人はどっちがいい?
この記事は「1枚から」「個人でも利用しやすい」を重視して、国内寄りで固めました。
国内の良さは、(1)配送が読みやすい、(2)やりとりの心理負担が少ない、(3)短納期が安定しやすい、の3つです。
大特急プリント基板は国内製造を明記し、短納期を強調しています。
一方、海外の強みは価格や選択肢の多さですが、最小ロットが5枚以上のこともよくあります(サービスにより異なります)。
「とにかく最安」を目指す段階より、最初は「確実に1回通す」ほうが、結果として安くつくことが多いです。
まず国内で勝ちパターンを作り、慣れたら海外も検討、が現実的です。
Q3:データ入稿で最低限そろえるべきものは?(初心者向けチェック10)
最低限は「外形」「穴」「銅箔(表裏)」「レジスト」「シルク」です。
ここが欠けると、基板が作れないか、作れても事故ります。超ざっくりのチェック10は以下です。
- 外形線がある(Edge/Cut/Outline)
- 穴(ドリル)データがある
- 表銅・裏銅がある(2層の場合)
- レジスト(表裏)がある
- シルク(表裏)がある(必要なら)
- 文字が裏返っていない
- 外形の角が意図通り
- 穴径が現実的(細すぎない)
- 部品の向き(コネクタ等)が正しい
- ZIPにまとめた
P板.comは注文方法の中で必要データなどの導線を用意しており、初回の確認に役立ちます。 こうしたガイドを見ながらチェックすれば、差し戻しはかなり減ります。
まとめ:あなたに合う1社を最短で選ぶ
1枚からの基板プリントは、「安さ」より「止まらなさ」で選ぶと成功します。
今回のおすすめ5選は、公式ページで1枚対応が読み取れるサービスに絞り、個人でも使いやすい導線を重視しました。
迷ったら、まずは P板.com のように手順が整理されている定番で1回通すのが堅いです。
速度重視なら 大特急プリント基板 が候補になります。
“アップロード中心でサクッと”なら ネットでピーバン。
1枚から始めて将来増やす可能性があるなら K2。
小ロット前提で進めたいなら ユニクラフト。






