【2026年1月14日】半導体・電子部品市場レポート:アナログICのEOL加速とメモリ供給リスク

本日は、昨年末から続くアナログICの生産終了(EOL)の具体的な期限と、メモリ市場における大幅な価格高騰予測に焦点を当てます。特にレガシー製品を使用している基板実装ラインの方は、代替品の確保を急いでください。

目次

## 重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

大手メーカー各社が、2026年度の投資を先端プロセスへ集中させるため、旧世代品の整理を急いでいます。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
    • 内容: 電源管理ICおよび特定用途向けアナログICの生産終了(通知番号:PLC-250056他)
    • 重要期限: 最終受注日(LTB)2026年3月30日 / 最終出荷日(LTS)2026年12月31日
    • 影響品番例: ISL6258AHRTZ(旧Intersil由来)、P8330-4T1NTGI など。
    • ソース: Renesas End-Of-Life Notice (PLC-250056)
  • アナログ・デバイセズ (ADI)
    • 内容: 旧Maximおよび旧Linear Technology製品を含む、レガシー・アナログ製品の整理。
    • 状況: 製造プロセスの集約に伴い、特定のパッケージ(TO-92、DIPなど)を採用した型番が順次EOL対象となっています。
    • 対策: MAX232MAX485 などの標準品も、特定のリビジョンが対象になる場合があるため、最新の「A」や「E」バージョンへの切り替え確認が必要です。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバーおよび自動車産業の需要増が、汎用部品の供給に大きな影を落としています。

  • DRAM・NANDメモリの深刻な品薄
    • 状況: SamsungおよびSK HynixがHBM(高帯域幅メモリ)の増産に全力を挙げているため、汎用の DDR4 および LPDDR4/5 の生産ラインが大幅に縮小されています。
    • 影響: 2026年Q1を通じて、サーバーDRAMの供給が需要に追いつかない状況が続くと警告されています。
    • ソース: Memory Makers Prioritize HBM Over Standard DRAM – TrendForce
  • 自動車向け部品の供給停止(ホンダ中国の事例)

価格高騰トレンド

原材料・エネルギーコストの上昇を背景に、強気な値上げが続いています。

  • アナログ・デバイセズ (ADI): 10〜30%の値上げ断行
    • 内容: 2026年2月1日 出荷分より、ほぼ全製品を対象に価格を改定。
    • 詳細: 汎用品(10〜15%)、産業用(15%)、軍用(最大30%)と、部品の種類によって段階的な値上げが報じられています。
    • ソース: ADI Plans Price Hike from Feb 2026 – TrendForce
  • メモリ契約価格の急騰予測
    • 動向: 2026年第1四半期(1Q)のDRAM契約価格は、前期比で最大 60%近く上昇 するとの観測が出ています。

今日のまとめ

本日の最優先アクションは、「2月末までの調達計画の再確認」です。

  1. ルネサス製品のチェック: 3月30日の受注期限(LTB)を待たずに、3月初旬までには対象品番の最終オーダーを確定させてください。
  2. ADI製品の早期手配: 2月1日の価格改定前に、現在進行中のプロジェクト分を早期発注することを推奨します。
  3. 代替品の検討: EOL対象となっているレガシー・アナログICについて、ピン互換のある東芝やNexperia、または最新プロセスの同等品への置き換え調査を開始してください。

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