【2026年2月2日】半導体・電子部品市場レポート:ADI値上げ適用開始と汎用パッケージEOLの連鎖

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今週は「価格改定の適用」と「レガシー品の整理」という二つの大きな波が同時に押し寄せています。

各メーカーの公式通知(PDN/PCN)に基づいた最新情報をお届けします。

目次
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重要:生産終了(EOL)および製品変更通知 (PCN)

昨年末から段階的に発表されていたパッケージ単位での廃止が、具体的な品番リストとして確定しています。

  • Central Semiconductor: 汎用パッケージ製品の全面廃止
    • 内容: SOD-323 および SOT-523 パッケージを採用した全デバイスの供給終了(PDN#01277)。さらに SOT-143 パッケージも対象(PDN#01220)。
    • 影響: 汎用ダイオードやトランジスタが対象です。これらを使用している基板は、後継のより小型なパッケージ、または他社同等品への設計変更が必須となります。
    • ソース: Central Semiconductor – Product Discontinuation Notices
  • Littelfuse (リテルヒューズ): IGBTダイの供給終了
    • 内容: 1200Vおよび1700Vの XPT/X2PT IGBTダイ の生産終了。
    • 最終受注期限 (LTB): 2025年2月28日(既に経過) / 最終出荷期限 (LTS): 2026年末まで
    • 状況: ウェハパートナーからの供給終了に伴うものです。現在、最終出荷枠の調整が行われており、パワーモジュール製品の保守在庫確保が急務です。
  • ルネサス エレクトロニクス: 3月末の最終期限に向けたアラート
    • 再送: ISL6258A などのバッテリー管理IC(旧Intersil由来)の受注期限が 3月30日 に迫っています。市場では既に在庫の奪い合いが始まっています。

市場在庫の枯渇・供給不足(ショート)情報

AIサーバーとEV向け需要の「二極化」が、汎用部品の生産枠を圧迫し続けています。

  • DRAM(DDR4 / LPDDR4): 割当制(アロケーション)の深刻化
    • 状況: Samsung、SK Hynix、MicronがHBM(高帯域幅メモリ)増産のため、汎用DRAMのウェハ投入を大幅に制限。
    • 影響: 流通在庫が枯渇し、2026年第1四半期(1Q)の契約価格は 50〜60%上昇。小口のOEM/EMSは、もはや「指値(希望価格)」で買うことができず、供給元からの割当を待つ状況です。
  • ディスクリート部品: 納期延伸の予兆
    • 状況: パッケージの集約(前述のCentral Semi等の動き)により、特定のパッケージにオーダーが集中。リードタイムが従来の10週から 20週近く まで延伸する動きが見られます。

価格高騰トレンド:実装業界を揺るがすコスト増

半導体だけでなく、基板そのもののコスト上昇が「確定」しました。

  • Analog Devices (ADI): 本日2月1日より最大30%の値上げ適用
    • 内容: 一般商業用(10〜15%)、産業用(15%)、軍用グレード(最大30%)の値上げが本日付で有効。
    • 状況: Texas Instruments (TI) の昨年の値上げに続く動きであり、アナログIC市場全体の価格底上げが完了しました。
    • ソース: TrendForce – ADI Plans 10–30% Price Hike from Feb. 2026
  • 基板材料(CCL): 3月の30%値上げに向けた最終段階
    • メーカー: レゾナック(旧昭和電工)
    • 内容: 3月1日 出荷分より銅張積層板(CCL)を 30%一斉値上げ。
    • 背景: 銅箔やガラスクロスの原材料費、物流費の急騰。これを受け、他の材料メーカー(南亜、Jiantao等)も10%以上の値上げを順次実施しており、基板単価の2桁%上昇が避けられない状況です。

【今週の推奨アクション】

  1. ADIの「再見積もり」確認: 本日以降に代理店から送られる見積書に、新価格がどのように反映されているか確認し、予算の再調整を行ってください。
  2. 汎用パッケージ (SOD-323等) のBOM照合: Central Semi等のEOL通知を受け、自社基板で使用しているダイオードやトランジスタのパッケージを再確認してください。
  3. 基板メーカーとの早期交渉: 3月の材料費30%アップを前に、今週中に基板の発注を確定させ、現行価格をロックすることを強く推奨します。

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